永野芽郁、幸福の絶頂からどん底に 『半分、青い。』梟町に舞台を移し新章突入

『半分、青い。』梟町に舞台を移し新章突入

 今週より登場となった鈴愛の娘・花野(山崎莉里那)は、一気にストーリーへと馴染んでいく。はきはきとしたポジティブな性格は母親似。ブッチャーがおどけてみせたのも、鈴愛との幼少期を重ね合わせての行動なのかもしれない。そして、律の息子・翼(山城琉飛)も登場するが、気品溢れる生真面目さは、これまた幼少期の律そっくりだ。鈴愛は受話器越しに話す翼との会話を終え、花野を抱き、自身が母親であることを改めて実感する。そして同時に、律もお父さんになったのだということを実感し、心の中で泣く。ナレーションでの「私たちの時は過ぎた」という言葉が、ともに30歳を越えた2人のこれまでの歩み、長く続いた2人の第1章の終わりを表している。

 第19週「泣きたい!」の予告を観て、その情報量には驚いた。律の実家への帰郷、鈴愛の五平餅継承、「律を支えたい」という鈴愛の言葉。涼次や祥平(斎藤工)、田辺、“三オバ”藤村三姉妹が出てこなくなるのは寂しさを覚えるが、梟町の面々の再登場、何よりも律が再び物語に帰ってくることで、さらなる盛り上がりを見せていくのは間違いない。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊/豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

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