清水尋也、“陰”のイメージ封印して新境地を見せるか 初主演作『インベスターZ』でコメディに挑戦

清水尋也、『インベスターZ』で新境地?

 そして現在は2本のドラマに出演中。若手女優がズラリ揃った『チア☆ダン』(TBS系)で見せていくだろう野球部青年の変化にも期待だが、やはり注目はドラマ初主演を果たしている『インベスターZ』だ。

 デフォルメされた世界観のなかで、投資についてがっつり本格的に描写していくドラマそのものにも興味津々だが、気になるのは、本作がコメディ色に満ちていて、その主演を清水が務める点だ。清水の演技力は、これまでの実績からもよく分かる。しかしコメディとなると未知の分野である。

『インベスターZ』より (c)「インベスターZ」製作委員会 (c)Norifusa Mita/Cork

 すでに放送された初回では、「投資部」に入部するハメになった主人公・財前の、あたふたぶりを、頑張って演じている感が少しばかり否めなかった。しかし、早見あかりや柾木玲弥といったこれまでにも振り切ったコメディを見せてきている共演者たちからの刺激も受けて、初めてのコメディにもその才能を開花させていくはずだ。

  “陰”を感じさせることにおいて、同世代の役者の中で突出した存在といっていい清水。その強みを押して安全圏に進むのではなく、『anone』で切なさを繊細に表現し、『インベスターZ』ではパワフルな“陽”を得んとしている。まだ19歳。清水尋也がどんな役者なのか、測ることはできない。

■望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。

■放送情報
ドラマ25『インベスターZ』
テレビ東京、テレビ大阪ほかにて、毎週金曜深夜0:52〜1:23放送
原作:三田紀房『インベスターZ』(講談社刊)
出演:清水尋也、早見あかり、柾木玲弥、柳美稀、岩井拳士朗、工藤綾乃、渡辺哲、山本涼介、小木茂光、芳本美代子、田中美奈子、大和田伸也
脚本:土橋章宏、八代丈寛
監督:瀧悠輔、坂下雄一郎、平林克理
チーフプロデューサー:大和健太郎(テレビ東京)
プロデューサー:工藤里紗(テレビ東京)、小林史憲(テレビ東京)、加藤伸崇(S・D・P)、柴原祐一(ダブ)
コンテンツプロデューサー:藤野慎也(テレビ東京)、中嶋航太(テレビ東京)
制作:テレビ東京、S・D・P
制作協力:ダブ
製作著作:「インベスターZ」製作委員会
(c)「インベスターZ」製作委員会 (c)Norifusa Mita/Cork
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/investorz/
公式Twitter:@tx_drama25
公式Instagram:@tx_drama25

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