7月クールドラマの注目作! 山田孝之×菅田将暉『dele(ディーリー)』5つの期待ポイント

山田孝之×菅田将暉『dele』5つの期待

4)『SHERLOCK/シャーロック』的バディものとしての萌え

 パソコンの前から動かずデータだけでいろんな判断をする圭司は、ミステリーで言えば安楽椅子探偵のようなポジション。圭司と祐太郎は仕事上の相棒というだけでなく、小説版ではコミュ障ぎみの圭司が素直で人懐っこい祐太郎と組むうちに、その影響を受け心を開いていく様も描かれている。さらに、祐太郎にも抱えている心の傷があり、それを圭司が受け止めてやる場面も。まるで『SHERLOCK/シャーロック』のホームズとワトソンのように彼らの心の絆が強くなっていく過程も描かれていきそうだ。これは、バディものが大好物な女子たちの手によってBL化も待ったなし!?

5)金城一紀が手がける本格アクション

 脚本家のひとりであり、原案・脚本の本多の盟友でもある金城一紀が、アクション監修も担当。これまで原案・脚本・アクション監修を務めた『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(カンテレ・フジテレビ系)、『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)と同じくこだわり抜いたアクションを楽しめそうだ。主にアクション担当となるであろう菅田将暉と撮影の今村圭佑という映画『帝一の國』コンビが再び組むのも期待を煽るポイントに。

 また、小説版には圭司の姉である弁護士の舞など、レギュラーキャラクターと思われる人物が存在する。さらに、公式Instagramには「水曜日のカンパネラ」のコムアイやRADWIMPSの野田洋次郎が登場しており、まだまだキャストや音楽などに公開前の仕掛けがありそうだ。

 キャラクターの立った設定と1話完結型の展開は、1月クールの『アンナチュラル』(TBS系)にも通じる。不安要素があるとすれば、警察官が主人公の『BORDER』や『絶対零度』に比べて、捜査(調査)のわかりやすさや切迫感がやや落ちることか。そこをマイナスとせずに、7月クール最大のヒット作となれるのか、注目したい。

■小田慶子
ライター/編集。「週刊ザテレビジョン」などの編集部を経てフリーランスに。雑誌で日本のドラマ、映画を中心にインタビュー記事などを担当。映画のオフィシャルライターを務めることも。女性の生き方やジェンダーに関する記事も執筆。

■放送情報
金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)』
テレビ朝日系にて7月スタート 毎週金曜23:15〜放送(一部地域を除く)
出演:山田孝之、菅田将暉
原案・パイロット脚本:本多孝好
脚本:本多孝好、金城一紀、瀧本智行、青島武、渡辺雄介、徳永富彦
監督:常廣丈太(テレビ朝日)、瀧本智行
撮影:今村圭佑、榊原直記
音楽:岩崎太整、DJ MITSU THE BEATS
ゼネラルプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:山田兼司(テレビ朝日)、太田雅晴(5年D組)
制作協力:5年D組
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト:http://dele.life/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる