桐山漣、特撮出身ならではの説得力 『正義のセ』ゲスト出演で視聴者を虜に

桐山漣、『正義のセ』で視聴者を虜に

 また、『インフィニティラブ』での相手役が光岡の交際相手という設定からか、ずぶ濡れの中でのキスシーンも刺激的であった。濃厚な口づけを見た凜々子は口角が緩みっぱなし。光岡と話す距離が近すぎて相原から注意をされたり、「こんなに若くて綺麗な検事さんがいるんだ」という光岡の言葉に相原をバンバン叩きながら有頂天になる。さらには、まだ被疑者であった斎藤について「本当に気づいてなかったんだと思います。どうか罪を軽くしてあげてください」と、手をギュッと握り迫られた凜々子は、冷静さを失いそうになりながら、相原に再び目を覚まさせられ、必死に下唇を噛んで自分を保とうとする。「この手洗えなーい!」と舞い上がりっぱなしの凜々子に、横浜地検の男性陣はあきれ顔だ。

 検索エンジンで「光岡駿太」を調べた時に出てくる画像用に、桐山が特撮ヒーローに扮しポーズを決めるショットをわざわざ撮影していることも芸が細かい。ヒーローとして子供たちにサインを求められたときの「プラズマンは正義の味方だもんね」という一言に光岡は葛藤し、自首することとなる。「罪を着せてまで、正義のヒーローをすることなんか僕にはできません」と自白するシーンは、特撮俳優出身として活躍している桐山にしか出せない、説得力のあるシーンであった。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『正義のセ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00~
出演:吉高由里子、安田顕、三浦翔平、広瀬アリス、平埜生成、夙川アトム、大野拓朗、塚地武雅、宮崎美子、寺脇康文、生瀬勝久
脚本:松田裕子、松本美弥子、梅田みか
原作:阿川佐和子「正義のセ」シリーズ(角川文庫)
音楽:得田真裕
演出:南雲聖一、明石広人、岩崎マリエ
制作協力:AXON
制作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/seigi-no-se/

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