二宮和也主演『ブラックペアン』真相に向けて流れに変化 渡海は“オペ室の悪魔らしさ”を封印

『ブラックペアン』真相に向けて変化

 ずっと電話の向こうにしかいなかった春江が東城大病院に患者としてやってくることによって、明かされはじめる渡海と佐伯の確執の真相。よもや最先端医療をめぐる“テクノロジーvs医者の腕”という戦いはすでにこのドラマの根幹から外れ、渡海というキャラクターのバックグラウンドがさらに突き詰められていく展開が待ち受けているのだろう。言ってしまえばこの第6話で一気に、物語のベクトルが“未来”から“過去”へと変化したということだ。

 ところで、今回のエピソードで登場した国産ダーウィンの“カエサル”。先週の放送後の記事で、海外製の手術支援ロボット“ダビンチ”が日本の医療現場で実用化されはじめていることに触れたが、国産の手術支援ロボットの開発も現在着々と進められている。内視鏡と2つの鉗子を携えた3つのアームを持つ国産ダビンチは、劇中に登場したのと同様に、日本人の小さな体でも対応できるように小回りのきくコンパクトな作りになっているとのことだ。

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■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
日曜劇場『ブラックペアン』
TBS系にて、毎週日曜 21:00~21:54放送
原作:海堂尊『新装版 ブラックペアン1988』(講談社文庫)
脚本:丑尾健太郎
プロデューサー:伊與田英徳、川嶋龍太郎、峠田浩
演出:福澤克雄、田中健太、渡瀬暁彦
出演:二宮和也、竹内涼真、葵わかな、倍賞美津子、加藤綾子、加藤浩次、市川猿之助、小泉孝太郎、内野聖陽
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/

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