清々しいにも程がある! 永野芽郁×星野源『半分、青い。』オープニング、朝ドラに革命起こす

『半分、青い。』OP革命的な清々しさ

 また作中での天真爛漫な鈴愛のキャラクターを全面的に押し出した点も斬新。女優が微笑むだけだったこれまでと違い、トースト、目玉焼き、窓ガラス、食器棚、テーブルなど日常生活のありふれたものに、鈴愛がサランラップとペンで魔法をかけていくという非常に動きのある映像に仕上がっている。イラストと主人公のコラボレーションという点で朝ドラの精神を受け継ぎながらも、2016年に発売されキャラ弁づくりの救世主として人気を博してきた「サランラップに書けるペン」を取り入れる“アイデア”にも驚愕した。今まで食べ物にしか主に使用されてこなかった同ペンを風景写真に用いる手法は、まだまだSNS映え重視が続きそうなこの先の流行になっていく予感さえする。

 こんなに何度も繰り返し見たくなるようなタイトルバックも珍しい。異例だらけのチャレンジ精神に溢れた『半分、青い。』は、新たな1日の始まり方を提供し、もうすぐ100作目を迎える朝ドラ史の中でも記憶に残り続ける作品になっていくのではないだろうか。

(文=阿部桜子)

■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊/豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/about/index.html

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