『マンハント』はあらゆる面で怪作! ジョン・ウー、アクション映画への帰還を読む

ジョン・ウー『マンハント』に感じる予感

 最後になったが、本作の主演・福山雅治も見逃せない。日本人俳優が海外映画に出ると、どうしてもいつもと少し違うように見えるものだ。オリエンタリズムを期待されておかしな日本人キャラになったり、逆に邦画では見ることができない一面を覗かせたりと、普段からは多少ブレるもの。しかし、福山雅治は良い意味で我々の知る福山雅治のままだった。どこに行っても男前は男前。国境を跨ぐ雅治パワーに圧倒されるばかりだ。本作は脚本、演出、演技、すべての面において怪作だと言えよう。

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■加藤よしき
ライター。1986年生まれ。暴力的な映画が主な守備範囲です。
『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』に記事を数本書いています。

■公開情報
『マンハント』
TOHOシネマズ 新宿ほかにて公開中
主演:チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、ハ・ジウォン
友情出演:國村隼
特別出演:竹中直人、倉田保昭、斎藤工
共演:アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、トクナガクニハル、矢島健一、田中圭、ジョーナカムラ、吉沢悠
監督:ジョン・ウー
撮影監督:石坂拓郎
美術監督:種田陽平
音楽:岩代太郎
アクション振付:園村健介
衣装デザイン:小川久美子
原作 西村寿行『君よ憤怒の河を渉れ』/徳間書店刊 および 株式会社KADOKAWAの同名映画
(c)2017 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved
公式サイト:http://gaga.ne.jp/manhunt/

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