門脇麦、『トドメの接吻』“キーパーソン”に抜擢の理由 その“狂わせる”魅力から読む

門脇麦、“キーパーソン”へ抜擢の理由

 『トドメの接吻』で門脇が演じるのは、成り上がることだけを追うクズな主人公・堂島旺太郎(山崎賢人)を“死の接吻”によって死に至らしめ、さらには7日前にタイムリープさせてしまう、“キス女”という謎の存在。ヒロインというポジションにあるものの、かなり強烈なキャラクター設定。これまでの作品で見せてきたいくつもの顔や、独特な色気とオーラを放っていた門脇だからこそのキャスティングだと見てとれる。

 番組公式ホームページで門脇本人は「久しぶりの山崎さんとの共演、他のキャストの方々も素敵な方ばかりだし、監督はじめスタッフの皆さまの作品への士気の高さ、今からわくわくが止まりません」とコメントしている。門脇と山崎の共演は、『オオカミ少女と黒王子』以来となり、『まれ』などでも共演していたが、2人だけでがっつりと芝居をするシーンはそこまで見られていなかった。本作での2人の掛け合いにもまた、新鮮さが感じられるはずだ。

 “キス女”という怪役に、門脇がどのようなアプローチで挑むのか非常に楽しみである。狂わされ、翻弄されるキャラクターたちと同様に、私たち視聴者のことも大いに翻弄してくれるはずだ。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■放送情報
『トドメの接吻』
1月7日(日)22時よりスタート(初回30分前拡大)
出演:山崎賢人、門脇麦、新田真剣佑、新木優子、佐野勇斗、宮沢氷魚、堀田茜、唐田えりか、山本亜依、志尊淳、菅田将暉
脚本:いずみ吉紘
音楽:Ken Arai
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:鈴木亜希乃、渡邉浩仁、岡宅真由美
演出:菅原伸太郎、明石広人
(c)日本テレビ
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/todomenokiss/index.html

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