高杉真宙×葉山奨之が語る、ドラマ『セトウツミ』の新たな挑戦 「僕らなりの瀬戸と内海になった」

高杉真宙×葉山奨之『セトウツミ』対談

葉山「映画版とはまったく違う『セトウツミ』にしたかった」

ーーオールロケというのも特徴のひとつですね。

葉山:僕にとって、連ドラでオールロケは初めての経験でした。画が変わらないし、本当に会話だけなので、チャンネルを変えられてしまう可能性もある。その制約のなかでどう視聴者の方々を惹きつけるかがテーマでもありました。クールキャラの内海に対して、瀬戸は細かい動きをつけてみたり、会話のスピードを変えてみたり、微妙な変化をつけることを意識しました。

高杉:あの場所だからこそ2人の会話のテンポを生み出すことができた部分もあると思います。とてものどかな場所で、撮影してない時はまったく音が気にならない。すごく素敵な空気が流れているんです。だから内海がずっとあそこにいる理由がすごく理解できました。オールロケなので、雨は恐怖ではありましたけど(笑)。

ドラマ『セトウツミ』第6話より (c)此元和津也(秋田書店)/「セトウツミ」製作委員会

ーー『セトウツミ』は昨年、池松壮亮さんと菅田将暉さんで映画化もされましたが、映画版を意識することはありましたか?

葉山:僕らキャストもそうですが、スタッフさんを含め、映画版とはまったく違う『セトウツミ』にしようとみんなが思っていたので、あまり意識はしていませんでした。連ドラでやること、約30ものエピソードがあること、映画には登場していなかったキャラクターが何人も登場することなど、映画版との違いもたくさんあって、どちらかというと原作コミックを忠実に再現したと思います。僕としては、今回の連ドラ版を観ていただいて、「映画版もあったんだ」となってもらえたら嬉しいです。

高杉:僕も奨之くんが言ったように、映画版とはまったく別の『セトウツミ』ができたらいいなと思っていましたが、どうしてもどこかで映画版を意識していたところはあったと思います。でも、それによって自分はもっと頑張らないといけないと思えるところもあったので、ある意味大事なことだったのかもしれません。そういった不安や緊張を抱えながらも、僕と奨之くんにしか生み出せない空気感やテンポで楽しみながら、僕らなりの瀬戸と内海になったと思います。

(取材・文=宮川翔)

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■放送情報
ドラマ25『セトウツミ』
毎週金曜深夜0:52〜1:23、テレビ東京ほか(TX、TVO、TVh、TVQ)にて放送
原作:此元和津也(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)
主演:高杉真宙、葉山奨之
出演:清原果耶、森永悠希、片山友希、原西孝幸、谷村美月、山田杏奈
脚本:宮崎大
監督:瀬田なつき、坂下雄一郎、杉田満
チーフプロデューサー:大和健太郎
プロデューサー:小林史憲、泉英次、宮崎大
制作:テレビ東京/ブロードメディア・スタジオ         
製作著作:「セトウツミ」製作委員会
(c)此元和津也(秋田書店)/「セトウツミ」製作委員会
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/setoutsumi/

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