その番組が見えたら終わり!? 「謎のテレビ番組」をめぐる都市伝説ホラードラマ、Huluで配信開始!

都市伝説ホラードラマ、Huluで配信開始!

 日本のホラー・ファンのあいだではまだその認識が浸透しているとは言い難いが、実は現在のホラー・ブームの両輪のうちのもう一つは、テレビシリーズが担ってきた。中でも、『ジ・アメリカンズ』、『レギオン』、『ファーゴ』といったヒット作で名高いFX(FOXネットワークス・グループ)が2011年から手がけている『アメリカン・ホラー・ストーリー』は、シーズンごとにホラーの古典的なテーマを取り上げ、それをゴージャスな映像と現代的解釈によって見事にモダナイズすることで圧倒的な支持を集めてきた。

 アメリカではNBCグループのSF&ホラー専門局Syfyで放送・配信されているこの『Channel ZERO』も、『アメリカン・ホラー・ストーリー』と同じようにシーズンごとにまったく別のストーリーが展開していく人気のホラー・シリーズ。ホラー・クラシックがテーマの『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズに対して、『Channel ZERO』シリーズはアメリカの各地で語り継がれている都市伝説を題材としている。そのシーズン1として2016年に放送・配信された本作『Channel ZERO:キャンドル・コーヴ』はホラー・ファンから高い評価と支持を集め、現時点で早くも2019年のシーズン4まで製作が決定している。

 もちろんホラーというジャンルはダメな人はダメなので、これまでならば「ホラー・ファン必見」といって文章を終わらせるところだが、今やホラーがエンターテインメントのメインストリームとして台頭しつつある時代。ホラー・ファン以外の方もこの機会にトライしてみてはいかがだろう。映画館と違って、「ダメ!」となったらテレビ画面をリモコンで消せばいいのだから。ちなみに『Channel ZERO:キャンドル・コーヴ』で被害にあうのは、まさにそのテレビ画面に偶然(?)映ってしまった「謎のテレビ番組」を見た子供たち。つまり、本作はホラー映画の代替品的な作品ではなく、最初からテレビで見られることを前提として趣向が凝らされた作品なのだ。もしかしたら、往年のテレビ版『トワイライト・ゾーン』のように、『Channel ZERO』は新時代ホラーのスタンダードとなり得るシリーズへと成長していくかもしれない。

『Channel ZERO:キャンドル・コーヴ』海外版予告編

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)。Twitter

■配信情報
Huluプレミア『Channel ZERO:キャンドル・コーヴ』
10月14日(土)独占配信予定
(c)2016 Universal Cable Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
Hulu:https://www.happyon.jp/channel-zero-candle-cove

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