前代未聞の『ブレードランナー』フェスはなぜ開催可能に? 仕掛け人が語る、その全貌

『BRFF』仕掛け人インタビュー

美須「チネチッタの未来につながっていくイベントになる」

――今回のようなイベントは独立系のシネコンであるチネチッタだからこそ実現できたような気がするのですが。

美須:そうかもしれません。うちはエンタテイメントを軸とした会社で、映画ファンの心をくすぐるようなイベントをしたいといつも考えているので、今回はいいきっかけになったと思っています。これからもチネチッタとしてこういったイベントを含めて、皆さんに楽しんでいただけるものを打ち出せていけたらいいな、と強く思いましたね。 

土岐一利氏

土岐:弊社は川崎で映画館を80年やってきた実績がありますし、うち以上に川崎のことを知っている映画館はありません。また、グループ会社の中に『BAY CAMP』という音楽フェスをずっと手掛けてきたノウハウがあったから、今回の「ブレードランナー・プレミアムパーティ」も実現したところがありまして、これもエンタテイメント領域を手掛けてきたチッタグループの強みです。そのあたりグループでうまく協力して取り組めば、もっと色々な面白いことを川崎発信でできるんじゃないかなという手ごたえを感じています。

美須:SNSの成長によって体験価値が生まれる場の重要性が高まっている中で、今回の「ブレードランナー・プレミアムパーティ」は、チネチッタの未来につながっていくイベントになるのではないかなと思っています。

――そう聞くと、伝説のイベントにしたいですね(笑)。

美須:そのようなイベントになってくれたらと願っています。ただ、『ブレードランナー』ってなぜか男性に異常に愛されていて。女性にあまり支持されていないんですよね…。そこがちょっと気にはなっているのですが…(笑)。

土岐:やっぱり内容がマニアックなんでしょうかね。ただ、今回のイベント事態は女性も楽しめる内容になっているので、そこは安心してご来場いただければと思います。普通に夜景デートとしても楽しめる会場であると思いますので。 

美須アレッサンドロ氏と土岐一利氏

美須:あと私としてはイベントが盛り上がることはもちろんなのですが、イベントを通じて『ブレードランナー』の魅力に触れてもらって興味を持っていただき、その後に『ブレードランナー ファイナル・カット』、『ブレードランナー 2049』を観に来て頂けたらとても嬉しいですね。

土岐:今回のブレラン・マニアの方々のトークを聞いたら、まず皆さん、旧作は見直したくなるはず。新作も興味を持ってもらえると思います。

美須:やっぱり映画館としては劇場にひとりでも多くのお客様にきていただくのが切なる願いです。旧作、新作とチネチッタで楽しんでいただけたらうれしいですね。

(取材・文=水上賢治/写真=大和田茉椰)

■イベント情報


『ブレードランナー・プレミアムパーティー』開催
日時:10/21(土) 17:30~22:00(予定)
会場:川崎臨海部 特設会場
料金:有料(チケットはクラウドファウンディングサイト「CAMPFIRE」で販売)
出演:DJパフォーマンス…☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm)/Ken Ishii
   トークショー     …樋口真嗣、西修一、中子真治、高橋ヨシキ、MC:LiLiCo、他
主催:株式会社 チネチッタ/株式会社 チッタ エンタテイメント
後援:川崎市/「映像のまち・かわさき」推進フォーラム
協賛:わかもと製薬株式会社
協力:株式会社 早川書房/下呂温泉 留之助商店 本店/サンパーキング羽田浮島店
   株式会社 クラブチッタ/株式会社 チッタワークス
チケットはこちらから:http://camp-fire.jp/projects/view/39881?token=329z0051

※イベントキービジュアルは、原案「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(早川書房)の装丁デザインを手がけた土井宏明氏が担当。作品独自の世界観と、川崎工場夜景をハイブリッドしたビジュアルに。

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