『おそ松さん』『コードギアス』声優・福山潤、人気の秘訣は“職人気質”にあり?

 福山の持つ声優観はあまり前に出るようなものではないが、彼自身の個性は決して弱いわけではない。むしろ、かなり“キャラが濃い”タイプだと言えるだろう。福山はアニメ以外のサブカルチャーにも造詣が深いほか、自他ともに認める“おしゃべり”でもある。その口数の多さから、1stシングル「KEEP GOING ON!」には、「多弁ヒーロー JUN JUN MAN」と題されたショートコントも収録された。このショートコントは、『おそ松さん』の松原秀が脚本を担当。同じく『おそ松さん』や『コードギアス』シリーズでも共演した櫻井孝宏もゲスト出演している。10年来の付き合いということで、過去には共演作も多い福山と櫻井。10月からスタートする新作アニメシリーズでは、このふたりの掛け合いにも期待したい。

 シリアスからコメディーまで、さまざまなジャンルの作品で幅広い役柄を演じてきた福山。確かに、彼の根本にあるのは“職人気質”なのかもしれない。しかし、仕事に向き合う堅実な姿勢と、持って生まれた周囲に愛されるキャラクターによって、正に“大スター”とも言える現在の地位が築かれたのではないだろうか。

■まにょ
ライター(元ミージシャン)。1989年、東京生まれ。早大文学部美術史コース卒。インストガールズバンド「虚弱。」でドラムを担当し、2012年には1stアルバムで全国デビュー。現在はカルチャー系ライターとして、各所で執筆中。好物はガンアクションアニメ。Twitter

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