長瀬智也演じる律に救いは訪れるのか? 『ごめん、愛してる』最終回に寄せて

長瀬智也に救いはあるのか『ごめん、愛してる』

 韓国版でも話題になっていたが、主人公は母親に「飯、作ってください」と、最後にシンプルな頼みごとをする。本作でも、長瀬智也演じる律の、ぶっきらぼうな態度のなかに透けて見える繊細さが心を揺さぶる。愛を求め、誰かと支え合って生きたいという願いがこんなにも切実に感じられるのは長瀬智也の魅力はもちろんだが、現実の世界にあまりにも救いがないからだろうか。

 そもそも、人生に救いを求めるのはただの甘えなのか? 救いと愛について、私たちはもっと学ばなければならないのかもしれない。

■池沢奈々見
恋愛ライター、コラムニスト。

■放送情報
日曜劇場『ごめん、愛してる』
TBS系列にて毎週日曜夜9時~
原作:韓国KBSドラマ『ごめん、愛してる』(脚本:イ・ギョンヒ)
脚本:浅野妙子
プロデュース:清水真由美
出演:長瀬智也、吉岡里帆、坂口健太郎、大西礼芳、大智、山路和弘、草村礼子、六角精児、池脇千鶴、中村梅雀、イ・スヒョク、大竹しのぶ
製作:MMJ、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/gomen_aishiteru/

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