最年少の『スパイダーマン』、トム・ホランドが示した等身大のヒーロー像 親近感溢れる魅力を読む

最年少スパイダーマン俳優の魅力

 物語の終盤、憧れのトニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)から直々にとある通告を受けるピーター。その時の彼の決断からは、悪戦苦闘を繰り広げたどのバトルシーンよりも、逞しく見えた。初めて彼に頼もしさを感じた、瞬時の選択と決断が、今後どのように展開していくのか楽しみで仕方がない。


 “大いなる力には、大いなる責任が伴う”とは、『スパイダーマン』の世界の根底に流れるテーマ。トム・ホランド自身とピーター・パーカーが、このテーマをどのように共有し、作品に反映させていくのか、そして何よりもトム・ホランド演じる、若きヒーローの成長を見守っていきたい。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■公開情報
『スパイダーマン:ホームカミング』
全国公開中
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ロバート・ダウニー・Jr.、マイケル・キートン、マリサ・トメイ、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、トニー・レヴォロリ、ローラ・ハリアー、ジェイコブ・バタロン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(c)Marvel Studios 2017. (c)2017 CTMG. All Rights Reserved.
公式サイト:Spiderman-Movie.JP

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