濱口竜介監督、商業映画で真価発揮なるか? モルモット吉田が『寝ても覚めても』の可能性を探る

濱口竜介監督、商業映画で真価発揮なるか?

 今後、メジャー映画とインディペンデント映画を横断していく作家は増えていくのだろうか。

「かつてはインディペンデント映画を経てメジャー映画に挑戦したらそこから戻ってはいけない、といった風潮があったように思います。でも、今はそこに対する敷居がほとんどない。メジャー映画を手がけた監督も、自身のやりたい作品のためにインディペンデントで作品を発表する方も増えています。濱口監督もメジャーとインディペンデントを横断しながら作品を発表し続けてほしいですね」

 劇映画では、4時間を越える『親密さ』、5時間を越える『ハッピーアワー』と長尺の作品が続いた濱口竜介監督だけに、本作の尺がどうなるかも気になるところだ。初めての商業映画『寝ても覚めても』を今から楽しみに待ちたい。

(文=石井達也)

■公開情報
『寝ても覚めても』
2018年全国公開
出演:東出昌大、唐田えりか
監督:濱口竜介
原作:『寝ても覚めても』柴崎友香(河出書房新社刊)
製作:『寝ても覚めても』製作委員会 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ビターズ・エンド
公式サイト:www.bitters.co.jp/netemosametemo

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ディレクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる