メジャーでの挑戦がついに実った入江監督 『22年目の告白』3週連続1位の快挙!

メジャーでの挑戦実った入江監督

 『日々ロック』と『ジョーカー・ゲーム』は内容的にも興行的にも決して成功とは言えない結果に終わってしまったが、インディーズに戻って撮った『太陽』を経て、入江監督は今回、ワーナーでの『22年目の告白』で再びメジャー作品に挑んだ。本作への高い評価と、文句なしの興行的成功は、入江監督のキャリアに新たな大きな可能性をもたらすことになるだろう。今年12月には、大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太のトリプル主演による、深作欣二監督『狼と豚と人間』を彷彿とさせるノワール作品になると言われている監督自身のオリジナル脚本作品『ビジランテ』の公開も控えている。「注目の若手監督」から「現在の日本映画界における最重要監督の一人」への道程を確かな足取りで歩み始めた入江監督。その今後に、さらなる期待を寄せていきたい。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)。Twitter

■公開情報
『22年目の告白―私が殺人犯です―』
全国公開中
監督:入江悠
脚本:平田研也、入江悠
出演:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼、早乙女太一、平田満、岩松了、岩城滉一、仲村トオル
原作:「Based on the film “Confession of Murder”」
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
公式サイト:www.22-kokuhaku.jp

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