原作と違う『リバース』最終回が問いかけるもの 物語の根幹に“贖罪”というテーマ

 著者である湊かなえは、2009年に第3作目の小説『贖罪』を発表し、後にテレビドラマ化もされた。罪の意識と償い。深瀬が再び美穂子と歩み出すラストは、彼らにとっての救いのようにも感じたが、物語の根幹には“贖罪”という重いテーマが眠っている。オリジナルストーリーでありながら、湊かなえの世界観を壊さず、ラストは「もし過去に戻れるとしたらいつに戻る」という第1話の冒頭に“リバース”したのには、賞賛の意を贈りたい。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『リバース』
毎週金曜日夜10時~(TBS系列にて)
出演:藤原竜也、戸田恵梨香、玉森裕太、市原隼人、小池徹平、三浦貴大、門脇麦、YOU、片平なぎさ、武田鉄矢、篠原ゆき子
原作:湊かなえ「リバース」
脚本:奥寺佐渡子、清水友佳子
音楽:横山克
演出:塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭
プロデューサー:新井順子
制作:ドリマックス・テレビジョン、TBS

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