『BLAME!』はなぜマカロニ・ウエスタン風に? 日本アニメによる“B級アクション”の可能性

藤津亮太の『BLAME!』評

 ここに大きな可能性の芽があるのではないか。ここを突破口にして、(SCI-FIでなくとも)日本アニメによる“B級アクション”が「単なるエンタメとして消費される状況」というのがこないものだろうか。『BLAME!』は、そんな期待を強く感じた1作だった。

■藤津亮太
1968年生まれ。アニメ評論家。著書に『「アニメ評論家」宣言』(扶桑社)、『チャンネルはいつもアニメ』(NTT出版)、『声優語』(一迅社)がある。アニメ!アニメ!にてアニメ時評「アニメの門V」を連載中。titterID:@fujitsuryota

■公開情報
『BLAME!』
全国公開中
原作:弐瓶勉『BLAME!』(講談社「アフタヌーン」所載)
総監修:弐瓶勉
監督:瀬下寛之
副監督/CGスーパーバイザー:吉平”Tady”直弘
脚本:村井さだゆき
プロダクションデザイナー:田中直哉
キャラクターデザイナー:森山佑樹
ディレクター・オブ・フォトグラフィー:片塰満則
美術監督:滝口比呂志
色彩設計:野地弘納
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
主題歌:angela「Calling you」
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:クロックワークス
製作:東亜重工動画制作局
(c)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局
公式サイト:http://www.blame.jp

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「作品評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる