『メッセージ』好発進! ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品はブランドとして定着するか?

『メッセージ』好発進!

 そんなドゥニ・ヴィルヌーヴも、次作となる『ブレードランナー 2049』(今年10月27日に日本公開)では初のフランチャイズ作品にして、ハリソン・フォードとライアン・ゴズリングのダブル主演というヒットさせることが宿命づけられたエンターテインメント大作に挑むこととなる。映画監督の名前は信頼の積立貯金のようなものだ、と自分は考えている。今回、傑作『メッセージ』を観た観客が再び劇場に駆けつけるのは間違いないとして(そう信じたい)、そこからどれだけの数字を積み上げることができるのか。大きな期待を込めて、注目していきたい。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)。Twitter

■公開情報
『メッセージ』
5月19日(金)全国ロードショー
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
原作:テッド・チャン(「あなたの人生の物語」ハヤカワ文庫刊)
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:http://www.message-movie.jp/

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