満島ひかり主演作『海辺の生と死』に永山絢斗ら出演 永山「感謝の気持ちでいっぱい」

 満島ひかり単独主演映画『海辺の生と死』の公開日が7月29日に決定。あわせて追加キャストが発表された。

 本作は、小説家・島尾敏雄とその妻・島尾ミホが執筆した恋の物語を原作に、『アレノ』の越川道夫監督が実写映画化したもの。1944年の奄美群島・カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)を舞台に、特攻艇の出撃命令を待つ男と、その男とどこまでも一緒にいたいと願った女の生き様を描く。ヒロイン・大平トエを演じるのは、本作が4年ぶりの単独主演となる満島ひかり。

左上から満島ひかり、永山絢斗、井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種

 この度、満島に続き、追加キャストが発表された。トエの恋人で島尾敏雄をモデルとした朔(さく)中尉を演じる永山絢斗、島で慈父(うんじゅ)と慕われるトエの父親役に『かぞくのくに』の津嘉山正種、朔中尉の部下・大坪役に『帝一の國』の井之脇海、自分より若い上官に鬱屈した表情を見せる兵士に『バンコクナイツ』の川瀬陽太がそれぞれ演じる。

 満島は「島に棲む、人間の姿をした狗神のような女が、内地から特攻艇に乗るため、島へやってきた男と鮮烈に出会いました。女は自然を愛する男に狂うほどの恋をし、男はその女の海ほど深い愛にのみこまれてゆきます。この作品は、“愛vs戦争”の話だと思います。自然の愛おしさと恐さ、現実のぬるさと心地よさ。みた人が何かに“気づく”映画、かな」とコメント。また、共演を務めた永山絢斗より、下記のコメントが寄せられている。

永山絢斗 コメント

瀬相(せそう)港で一人フェリーを待つ間、ワクワクを抑えきれず防波堤を走って海に飛び込んだのは紛れもなく『この、僕』でした。どの島とも異なる独特な雰囲気を持つ奄美大島加計呂麻島で送った撮影の日々に、監督・共演者・スタッ フ・出会うことの出来た全ての皆さん、海に・砂浜に・動物たちに・たくさんの緑に、そして島尾敏雄さん島尾ミホさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
朔という一人の男の胸の内の葛藤に、僕自身も苦しみ、心が同じように高鳴って、幸せを感じることが不思議なまでに出来ました。 そして僕の中で朔という男は、今でも軍服を着たままの姿で、壁一枚隔てたすぐ向こう側にいるように感じるのです。

■公開情報
『海辺の生と死』
7月29日(土)テアトル新宿他全国公開
出演:満島ひかり 永山絢斗 
井之脇海 川瀬陽太 津嘉山正種
脚本・監督:越川道夫
原作:島尾ミホ「海辺の生と死」(第15回田村俊子賞受賞・中公文庫刊)島尾敏雄「島の果て」ほかより
脚本監修:梯 久美子/参考文献:『狂うひとー「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社刊)
歌唱指導:朝崎郁恵/企画・製作:畠中鈴子/製作:株式会社ユマニテ/制作:スローラーナー
配給:フルモテルモ、スターサンズ 
2017年/日本/155分/DCP/5.1ch/16:9/カラー 
(C)2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
公式サイト:www.umibenoseitoshi.net

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