麻薬戦争をシャレっ気たっぷりに描く怪作! Netflix配信開始『メキシコ 地獄の抗争』の衝撃

 シャレにならない話をシャレっ気たっぷりに描きながら、最後は強烈なメッセージをぶつけてくる。麻薬戦争という題材で、ここまで変幻自在な物語を紡いだ映画はそうそうない。本作は地獄のような麻薬戦争を戦う者たちではなく、その真っただ中、地獄の中で生きる者たちの視点で作られている。アメリカ産の麻薬戦争映画とは一線を画す、奇妙で強烈な大怪作だ。

■加藤よしき
ライター。1986年生まれ。暴力的な映画が主な守備範囲です。
『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』に記事を数本書いています。

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