ブリトニー・スピアーズの半生を“でっちあげた”映画に大ブーイング! ファンも怒り心頭

 「映画の最大の見せ場だし、ネタバレになってゴメン」とジェームズが謝りながらも紹介するワンシーンが抱腹絶倒もの。2002年8月、破局後初めてクラブでうっかり遭遇してしまったブリトニーとジャスティン。ブリトニーはジャスティンがジェナ・ディーワン(チャニング・テイタムの現妻)とイチャつく姿に嫉妬し、ジェナを押しのけジャスティンにダンスバトルを挑むというシーンだ。バカげた話ではあるが、実際にこのエピソードはゴシップ誌で報じられ、後にジャスティンが所属していたイン・シンクのメンバーがはっきりと「そんなことは起きていない」と否定している。

 ファンが「でっちあげにも程がある」と怒り心頭なハチャメチャな仕上がりではあるが、1点だけ現実に近い点も。それは、ジャスティン役のネイサン・キーズのしゃべり方。ジェームズが「目を閉じればそこにジャスティンが……」と言うくらい、あの頃のジャスティンにそっくりなしゃべり方を披露している。コメディとしては秀逸、しかし本人やファンにとっては不満でしかない『Britney Ever After』が、日本で見られる日が待ち遠しい。まぁ、ジェームズが紹介している一部のシーンだけで全体像はハッキリとつかめてしまうのだが。

 ブリトニーを演じたナターシャは無邪気に「ブリトニーにはぜひ見て欲しいわ。だって、絶対に気に入ってくれると思うの。この映画は彼女と彼女が築いてきたストーリーへのラブレターよ」とブリトニーへラブコールを送っている。いつしかブリトニー本人からの感想が聞けることを期待したい。

Britney Ever After: Official Traile

■賀来比呂美
ライター/編集者。大学で映画学を専攻。海外セレブ情報誌の編集者を経て、現在、「シネマカフェ」、「Petomorrow」などで執筆。好きな監督はウェス・アンダーソン、好きなものは映画、海外ドラマ、お酒、犬猫。

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