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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

米国でテレビシリーズ化も決定 『ソードアート・オンライン』2017年初動最高興収を記録!

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 音楽のチャートでも、狭い範囲のファン以外にはほとんど認知されていないアニメ関連の作品がいきなり1位をとって一般の人を驚かすことはよくあるが、今週の動員ランキングは、映画も同じような状況になりつつあることを示している。「音楽シーンは他の業界の先行指標になる」とはよく言ったものだ。

 今週の動員ランキングで初登場1位となったのは『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』。驚かされるのはその数字。土日2日間の動員30万8376人、興収4億2576万2760円という成績は、先週1位の『相棒-劇場版IV-』が記録した今年の週末最高興収を早くも塗り替えるもの。これを全国151スクリーンで叩き出しているのだから恐れ入る(単純計算すると、先週末は1日に1つのスクリーンに1.000人以上が押しかけたことになる)。

『ソードアート・オンライン』は川原礫によるライトノベル。本作は2012年と2014年に、いずれも半年間にわたってアニメのTVシリーズとして放送され、アニメファンの間で幅広く支持されてきた未来のゲームを主題とするSF作品の映画版。アニメのTVシリーズの初映画化作品というと過去の総集編的な作品も多いが、本作はストーリー的にも完全な新作となっている。

 この『ソードアート・オンライン』、昨年夏にはハリウッドのスタジオ、スカイダンス・プロダクションズが実写作品としてテレビシリーズ化することを発表済み(映画化の権利も同時に取得)。スカイダンス・プロダクションズといえば、『ミッション:インポッシブル』シリーズ、現行の映画版『スター・トレック』シリーズ、『ワールド・ウォーZ』、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』などの製作で知られる大作中心の大手プロダクション(例に出して申し訳ないが、『バイオハザード』シリーズを製作している低予算作品中心のスクリーン・ジェムズなどとは製作会社として格が違う)。しかも、そのパイロット版の脚本を手がけているのは、『アバター』のプロデュースや『シャッター・アイランド』の脚本で知られるハリウッドの大物、レータ・カログリディスだという。先週末のランキングを最初に見て、「えっ? 『ソードアートなんちゃら』ってなに?」となったこちらの不勉強を恥じるしかない。

 3位に初登場したのは『1週間フレンズ。』。土日2日間で動員12万5000人、興収1億5300万円という数字は、2015年の『ヒロイン失格』以降の山﨑賢人もの(と名付けたくなるくらい類作が多い)の中では最も鈍い出足となっている。女子中高生を対象とする事前のアンケートなどではかなり高い期待値が出ていた作品と聞いていたが、これは作品の評価、主演俳優への支持以前の問題として、一連の少女マンガ原作を中心とするティーン・ムービーというここ数年の人気ジャンルそのものに、そろそろジャンルとしての疲弊がきていることがうかがわれる。

      

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