まだあと5年は安泰? 制作陣が世代交代した『相棒-劇場版IV-』好発進!

制作陣が世代交代した『相棒』が好発進

 本作の公開タイミングでのインタビューで、主演の水谷豊は「僕は1年に2クール、半年は『右京』でいるワケで、2年で1つ年をとると考えていました。シリーズが始まった時、僕はちょうど50歳。今はシーズン15でそれに照らし合わせると右京は今57、58歳ぐらいの計算です」と、長年『相棒』シリーズのオフィシャル原稿の仕事にたずさわってきた筆者にとっても目から鱗な「解釈」を披露していた。警察官の定年は60歳。その計算方法でいっても、少なくともあと5年はテレビシリーズ、そしておそらくは新たな劇場版で『相棒』を楽しむことができるわけだ。もちろん、シリーズが継続していくためには視聴率や興収といった人気の裏付けが必要なわけだが、どうやら『相棒』はそんな心配とは無縁のまま「最後」まで走り抜けることになりそうだ。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)。Twitter

■公開情報
『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』
丸の内TOEIほか全国公開中
出演:水谷豊、反町隆史、仲間由紀恵、及川光博、石坂浩二、北村一輝、山口まゆ、鹿賀丈史
脚本:太田愛
音楽:池頼広
監督:橋本一
(c)2017「相棒-劇場版IV-」パートナーズ
公式サイト:www.aibou-movie.jp

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