『ドラゴン×マッハ!』を大傑作と呼ぶべき理由 人間ドラマとしての側面から読み解く

人間ドラマとしての『ドラゴン×マッハ!』

 劇中、トニー・ジャーは病気と闘う娘に優しく語りかける。「この世には奇跡があふれているんだよ」これはまるで観客に語りかけているようだった。誰もが生き辛く、誰もが問題やハンデを抱えている。しかしそれでも、誰もが一線を超えないよう日々戦っている。悪事に手を染めないよう、踏ん張っている。『ドラゴン×マッハ!』は、そんな日々を戦う者たちへの燃えるように力強い応援歌である。

■加藤よしき
ライター。1986年生まれ。暴力的な映画が主な守備範囲です。
『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』に記事を数本書いています。

20160116-dragon-04th.jpg

 

■公開情報
『ドラゴン×マッハ!』
「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほかロードショー
監督:ソイ・チェン
アクション監督:ニッキー・リー
出演:トニー・ジャー、ウー・ジン、サイモン・ヤム、ルイス・クー、マックス・チャン
配給:ツイン
(C)2015 SUN ENTERTAINMENT CULTURE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「作品評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる