ビッグ・イン・ジャパンで何が悪い! 『バイオハザード』、シリーズ最高の出足

ビッグ・イン・ジャパンで何が悪い! 『バイオハザード』、シリーズ最高の出足

 世界最速で日本公開、そして中高生からの支持と地方興行の比率が高い日本での『バイオハザード』の興行を見て思い起こすのは、かつて音楽の世界で「ビッグ・イン・ジャパン」などと揶揄されながらも、日本のレコード会社の周到なプロモーション計画によって日本独自の大ヒットを飛ばしてきた洋楽ヒットのことだ(記憶に新しいところではスキャットマン・ジョンとか「恋のマイアヒ」のO-Zoneとか)。残念ながら、現在の日本のレコード会社の洋楽部にはかつてのような「ビッグ・イン・ジャパン」なアーティストを生み出すエネルギーがなくなって久しいが、映画の世界ではまだ「ビッグ・イン・ジャパン」ドリームは残っているということなのだろう。

 「バイオハザード」シリーズは日本の配給会社からの働きかけによって4作目と5作目に中島美嘉、そして今作ではローラをキャスティングして、それも大いに日本での作品の話題性に貢献してきた。もっとも、シリーズの最後に数字が跳ね上がるのは他のシリーズ作品にも見られる傾向なので、ローラ効果がどれほどあったのかは、1月末から2月にかけて公開される世界各国での結果を見てから最終的に判断する必要がある。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)。Twitter

■公開情報
『バイオハザード:ザ・ファイナル』
公開中
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ウィリアム・レヴィ、ルビー・ローズ、ローラ
配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原題:「Resident Evil: The Final Chapter」
公式サイト:BioHazard6.jp

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