ピエール瀧、俳優業で引っ張りだこの理由 共演者のリズム崩す演技の面白さ

 『とと姉ちゃん』で夫婦役を演じている女優の平岩紙は、ピエールについて「自然体だけれどちゃんと役作りをされている。その中で、役者のリズムを乱すような演技をされるんです。楽譜の中でいきなり違う音符を奏でるような……。それがすごく面白いんです」と語る。俳優として、相手との呼吸をしっかりと把握した上で、ミュージシャンであるピエールならではの感性をぶつけてくる。起用する側にとっては、これほど“面白い”と思える俳優はいないのではないだろうか。

 現在公開中の映画『シン・ゴジラ』をはじめ、吉田修一原作の小説を映画化した『怒り』、本屋大賞を受賞した百田尚樹の小説を映画化した『海賊とよばれた男』などの待機作を含め、2016年は7本の映画に出演予定のピエール。日本映画界にはなくてはならない存在として今後とも注目を集めそうだ。

■磯部正和
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

■番組情報
『とと姉ちゃん』
平成28年4月4日(月)〜10月1日(土)全156回(予定)
【NHK総合】(月〜土)午前8時〜8時15分
[再]午後0時45分〜1時ほか
公式サイト:http://www.nhk.or.jp/totone-chan/

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