小島梨里杏が明かす、初主演のプレッシャーと同年代からの刺激「役を生きる上で嘘はつきたくない」

小島梨里杏インタビュー

「役を生きる上で嘘はつきたくないし、妥協もしたくない」

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ーー同年代の役者だけの現場でしたが、年齢が近い分なにか刺激を受けることはありましたか?

小島:やっぱり相馬君との共演シーンが多かったので、相馬葵役の渡辺佑太朗君の存在は大きかったですね。彼はお芝居していることを感じさせないというか、そこに相馬葵という人間が生きていると錯覚するくらい役に入り込んでいました。うつむいているだけなのに疑いの目を向けてしまったり、怯えている時は本当にどうにかしてあげたいと思ってしまいました。特になにかをアピールをしているわけでもないのに、演じているキャラクターがにじみ出てきているというか。こういう役者さんもいるんだなって、自分にとってはとても刺激になりました。役に入ったままだったのかも知れませんが、カメラが回っていない時も常に優しい方で、人知れずゴミを拾っていたり、彼はもしかしたら天使なのかもしれないって思いました(笑)。

ーー“初主演”は、役者の方にとっても転機になることも多いかと思います。なにか役者としての変化はありましたか?

小島:主演だから、そうじゃないから、という違いはありませんが、みんなに信用してもらえる役者になりたいなって思いました。役を生きる上で嘘はつきたくないし、妥協もしたくない。台本に書いていることだけを演じていてはダメだなって。もちろん台本には従いますが、そこから掘り下げていくこともすごく大事で、深堀りすることで役の違う側面も見えてくるし、演技の選択肢も増えていきます。自分の意見を持って、それを役に反映していけるようになりたいと思いました。あと、なにを考えているかわからない役に挑戦したいなって。本作の影響ではないですが、サイコパスだったり、普段絶対に接することのない未知な役に挑戦していきたいです。

(取材・文=泉夏音)

■公開情報
『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』
シネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開中
出演:小島梨里杏
渡辺佑太朗、清水尚弥、岡本夏美、花影香音
篠田諒、金子大地、小山莉奈、濱正悟、池田和樹、梅村紗瑛 / 山谷花純
監督:綾部真弥
脚本:川上亮、綾部真弥
原作:川上亮「人狼ゲーム PRISON BREAK」竹書房刊
企画・配給:AMGエンタテインメント
(C) 2016「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」製作委員会
公式ホームページ https://jinro-game.net/episode4/

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