『64 -ロクヨン- 後編』、前編比138%の好発進! 2部作ブームはまだ続くのか?

 以前にも書いたように、現状、発表されている範囲では『64-ロクヨン-』以降に前後編で公開が予定されている日本映画はない。あの『デスノート』でさえも、今年10月に公開される『デスノート Light up the NEW world』は単独作品だ。状況だけみると、この10年間で2部作ブームは一回りして終焉したと言ってもいいのかもしれない。一方で、今年好成績を収めた『ちはやふる』は3作目の製作が早々に決定。『64-ロクヨン-』に関しても、今回2部作となったことに対する批判の声はほとんど耳にしない。作品の出来次第といってしまえばそれまでだが、このような成功例がある限り、まだまだ水面下では2部作映画が企画され続けているのではないかと自分は推測する。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書)発売中。Twitter

■公開情報
『64-ロクヨン-後編』
公開中
監督:瀬々敬久
脚本:久松真一、瀬々敬久
出演:佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、緒形直人
配給:東宝
公式サイト:64-movie.jp

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「興行成績一刀両断」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる