西島隆弘、千葉雄大、髙田彪我……“女子力”の高い若手俳優5選

高杉真宙

 芸能界デビューのきっかけが、女の子に間違えられたことだという折り紙付きの女子力の持ち主である。『ファブリーズ』のCMでは、松岡修造が父親役の三兄弟の長男を演じているため、その顔を知るひとは多いだろう。昨年は昼ドラ『明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜』(東海テレビ・フジテレビ系)で主演を務め、主婦層の人気を高めた。現在は連続ドラマ『スミカスミレ』(テレビ朝日)にレギュラー出演中で、『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(日本テレビ)にもゲスト出演するなど、活躍の幅を広げている。肌の白さとシャープな顎が中性的で、実際、2015年に発売した写真集『高杉真宙 Photo Collection METAMORPHOSIS』では妖艶な白髪の女装姿も披露している。3月からスタートするWOWOWの連続ドラマW『カッコウの卵は誰のもの』や、5月に開幕する舞台『闇狩人』にも出演が決まるなど、役者としての勢いは目覚ましいものがある。今後はその切れ長の美しい眼差しを活かした、シャープな役どころにも期待したいところだ。

髙田彪我

 現在、連続ドラマ『家族ノカタチ』(TBSテレビ)に出演中の髙田彪我は、前述したように昨年10月クールで放送された月9ドラマ『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』で、視聴者を欺くほど見事に女子高生姿を演じた。放送初期にはキャストが明かされていなかったことから、その変身ぶりは視聴者の間でも大きな話題となった。弾けたキャラクターだった月9に対し、『家族ノカタチ』では、主演・香取慎吾の義理の弟として、無口で無表情なキャラクターを演じている。作中の重要なシーンで時折見せる鋭い目線や、はっきりとした物言いからは、本作のキーマンとなりそうな予感もさせる。また、高田はフォークユニット「さくらしめじ」を結成しており、ハートウォーミングな歌も披露するなど、芸も達者だ。年頃の男子中学生でこれからさらに成長する段階のため、今後どんな俳優になっていくのかが楽しみである。

 華奢なスタイルと美しい顔立ち、そして柔らかな物腰が特徴的な“女子力”俳優たちだが、西島隆弘が『愛のむきだし』でそうしたように、一転して鋭いアクションを披露するなどして、大きなギャップを演出することができるのも彼らの強みである。個性的な役どころも可能な彼らは今後、ドラマや映画でどんな姿を披露してくれるのか。

(文=小島由女)

■ドラマ情報
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』
毎週月曜 夜9時から放送中
出演:有村架純、高良健吾、高畑充希、西島隆弘、森川葵、坂口健太郎
脚本:坂元裕二
演出:並木道子
制作:フジテレビドラマ制作センター
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/itsu_koi/index.html

『家族ノカタチ』
毎週日曜 夜9時から放送中
出演:香取慎吾、上野樹里、西田敏行、水原希子
脚本:後藤法子
監督:平野俊一、酒井聖博、松田礼人
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
公式サイト:http://goo.gl/AYBYWb

『スミカスミレ』
毎週金曜 夜11時15分から放送中
出演:桐谷美玲、松坂慶子、及川光博、町田啓太
脚本:古家和尚
原作:高梨みつば「スミカスミレ」
政策:テレビ朝日、MMJ
公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/sumikasumire/

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