西島秀俊、結婚後も人気衰えない理由は? エピソードからにじみ出る人の好さ

 ここでふと思い出したが、こうして今の西島秀俊のことを書いていると、結婚前のあの「交際相手に求める7箇条」とは何だったのかと考えてしまう。今になってあの「7箇条」を読み返すと、西島は交際相手に男のわがままを許せと言っているようにも見えない。西島は、自分の趣味や仕事の領域に入ってくるなとは言っているが、女性に自分のケアやサポートの役割をしてくれとはまったく言っていない。むしろ、「目標を持ち」「いつも一緒を求めない」など、女性も自分の趣味を持って自立してほしいと言っているのではないか……と思えてくるが、それは良く解釈しすぎだろうか。

 しかし、『美女たちの新年会~しゃべりまくって幸せになっちゃうぞSP~』(2015年1月4日)という番組で、タレントのヒロミが、西島本人から「7箇条」の中の「一か月半会話なしでも我慢すること」について、「実際に仕事でそういうことがあるから言っただけである」と聞いたと語っていた。これが事実かどうかはもはやどうでもいい。あれだけ「7箇条」が世間を独り歩きしたにも関わらず、どこでも反論するでもなく、淡々と事実をヒロミに語ったという西島のエピソードを聞いて、「やっぱり西島さんは好い人に違いない……」と個人的には確信したのだった。

■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。

■放送情報
『劇場版 MOZU』スピンオフドラマ
『大杉探偵事務所~砕かれた過去編』
11月15日 日曜よる 10:00 WOWOWプライムにて放送

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概要:「砕かれた過去編」は、死んだはずの妹が姿を現したという相談を受けた大杉が、謎に包まれた施設を調査。警察を辞めるきっかけとなった苦い経験がオーバーラップするなか、驚愕の真相に辿り着くストーリー。時間と記憶そして真実と 虚像が巧みに交差する新機軸のサスペンスだ。警察時代の相棒・三島彰文役に桐谷健太、依頼者・小池リサ役に早見あかり、大杉が三島と追っていた容疑者・佐藤恒吉役に浦井健治が出演する。

『大杉探偵事務所~砕かれた過去編』西島秀俊コメント

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