女性客が牽引する秋の興行模様 絶好調『マイ・インターン』と、20億突破の『ヒロイン失格』

『マイ・インターン』興収も絶好調

 5位に初登場したのはキアヌ・リーブス主演のアクション作品『ジョン・ウィック』。169スクリーンという公開規模を踏まえれば仕方がないのかもしれないが、土日2日間で動員5万4639人、興収7855万9100円という数字は、アメリカ本国での大ヒットや作品の前評判の高さからすると少し物足りない。かつては、『マトリックス』シリーズや『スピード』シリーズによって数少ない「日本で確実に集客を見込めるハリウッド・スター」の一人だったキアヌ・リーブスだが、女性ファンの減少が響いているのか、日本においては「完全復活!」とはいかなかった。

 『マイ・インターン』や『ヒロイン失格』の好調ぶりを見るにつけ、世代を問わず、外国映画/日本映画を問わず、やはり日本の映画興行を引っぱっているのは女性客だということがわかる。女性の皆さん、『ジョン・ウィック』も、今週末公開の『ヴィジット』もとってもおもしろいので、是非劇場に!

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」「ワールドサッカーダイジェスト」ほかで批評/コラム/対談を連載中。今冬、新潮新書より初の単著を上梓。Twitter

■公開情報
『マイ・インターン』
全国ロードショー中
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/

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