書評の記事一覧
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『チェンソーマン』三鷹アサ、ヒロインとしての魅力 素直だけど孤独な少女の内面にあり?
『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載中の『チェンソーマン』。現在連載中の第2部『学園編』では第1部から引き続き主人公を務めるデ…
『恐之本』『僕が死ぬだけの百物語』『長い夢』……夏休みに読んでヒンヤリしたいホラー漫画3選
夏といえばホラー。特に今年の夏は猛暑続きだからこそ、とんでもなく背筋がゾッとするような最強、いや最恐ホラーで涼みたいところ。そこ…
映画『君たちはどう生きるか』子どもには理解できない作品なのか? 思い出されるのは作家・ロアルド・ダールの影響
宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』を観た。最初は予備情報なしで、そしてたくさんの映画レビューを閲覧した上でもう一度。 …
藤井聡太七冠の八冠挑戦とあわせて読みたい! 将棋界を深く濃く描くラノベ『りゅうおうのおしごと!』
永瀬拓矢王座への挑戦者を決める将棋の対局で藤井聡太七冠が勝ち、羽生善治九段以来の全タイトル制覇に向けた動きが本格化した。ここに至…
“岡村ちゃん”の魅力の正体は? 読むラジオ『岡村靖幸のカモンエブリバディ』でわかった“謙虚さ”と“逆張り”と“自由”
“岡村ちゃん”の魅力ってなんだろう? 日本語をグルーヴさせるセンス? もちろん。 恋愛の純粋性や変態性を描いた歌詞? 当然。…
【ライトノベル最新動向】アニメ化決定「ユア・フォルマ」新刊や「魔法科」「ダンまち」スピンオフなど登場 8月のライトノベル注目作
ライトノベルのシリーズが、人気や知名度をもう一段はね上げるタイミングがあるとしたらアニメ化だ。顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』の…
『守娘』『スクールバック』『ドラQ』……漫画ライター・ちゃんめい厳選! 7月のおすすめ新刊漫画
今月発売された新刊の中から、おすすめの作品を紹介する企画。漫画ライター・ちゃんめいが厳選した、いま読んでおくべき5作品とは? …
ビッグモーターの裏側を暴露か? 元幹部が「腐った中古車業界」綴る本に注目集まる
BUDDICA代表取締役の中野優作氏による書籍『クラクションを鳴らせ! 腐った中古車業界からの変革』(8月31日発売/幻冬舎)が…
住本麻子による絓秀実評:失敗した「偽史」に寄せて『絓秀実コレクション1』特別寄稿より
思想や哲学、芸術など諸ジャンルを横断し、斬新な論考を多数発表してきた批評家、絓秀実。このたび、これまでの評論を総括的に纏めた新刊…
『よう実』アニメ第3期で注目、坂柳有栖のヤバさとは? シリーズ屈指の実力者の素顔
衣笠彰梧のライトノベル『ようこそ実力至上主義の教室へ』シリーズのTVアニメ第3期が2024年1月からスタートする。公開されたキー…
ジェームズ・ボンド、映画とはまったく異なる地味なキャラ 小説『007/カジノ・ロワイヤル』を読む
ジェームズ・ボンド/007についてご存じの方は多いことだろう。 「007」はイギリスの作家イアン・フレミング(1908-19…
杉江松恋の新鋭作家ハンティング ミステリーを分析、解体、再構成する大滝瓶太『その謎を解いてはいけない』
ミステリーという小説形式をこれほど理解している書き手もいない。 『その謎を解いてはいけない』は大滝瓶太初の著書である。「…
夏の読書感想文にもオススメ! 異色のスパイ×音楽小説『ラブカは静かに弓を持つ』の輝き
「ラブカ」は、水深1000メートル近くの深海にいる。サメの仲間で、その見た目から「生きた化石」とも言われているそうだ。世界で一…
知的好奇心を満たす良書が続々! ハヤカワ新書、創刊タイトル5作を徹底レビュー
早川書房が、6月20日に創刊した新書レーベル「ハヤカワ新書」。創刊ラインナップは、モデルの滝沢カレンが古今東西の名作小説のタイト…
【漫画】名画に感動できない美大生に教授が伝えたメッセージ 美術鑑賞について考えさせられるSNS漫画
教科書に載っている名画はなぜ価値があるのだろう。学生時代にふと疑問を持った人がいるかもしれない。確かに美術史的な重要作品でも価値…
「自己分析の鬼」三笘薫はいかにして夢を実現したのか? 初の著書『VISION 夢をかなえる逆算思考』に見る人間性
ふとテレビをつけたらCMで、サッカーとは「日常。歩いてる感覚ぐらいでサッカーをやっているような……それはちょっと言い過ぎましたか…
医学部を9浪した娘はなぜ母を刺殺したのか? 大注目のノンフィクション『母という呪縛 娘という牢獄』
医学部を9浪した経験のある娘(当時31歳)が母(58歳)を刺殺し、そのバラバラの遺体を河川敷に遺棄するという事件が、2018年に…
【漫画】依頼者の相談は他人事? 冷静すぎる弁護士がネットトラブルを解決する『しょせん他人事ですから』が面白い
インターネットが普及してからというもの、病院や法律事務所、施設の口コミを事前に調べられるようになった。時折、そのなかで特定の弁護…
金子亜由美による絓秀実評:持続する「繊細で批評的な言葉狩り」『絓秀実コレクション1』特別寄稿より
思想や哲学、芸術など諸ジャンルを横断し、斬新な論考を多数発表してきた批評家、絓秀実。このたび、これまでの評論を総括的に纏めた新刊…
『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』を先取り? ミステリーの巨匠・宮脇明子『名探偵保健室のオバさん』を読む
筆者にとって保健室は癒しだった。住んでいる場所が近いから、偏差値が同じくらいだからといった理由だけで、学校という狭いコミュニティ…
バンド・デシネだけではない、”ヨーロッパ漫画”の奥深さ『秒速5000km』が描く色褪せない”時代”の記憶
先ごろマガジンハウスから、マヌエレ・フィオールのグラフィック・ノヴェル、『秒速5000km』の邦訳版が刊行された(栗…