書評の記事一覧
書評の記事一覧です
杉江松恋の新鋭作家ハンティング 十代の心情をあらゆる角度から描き出す『まだ終わらないで、文化祭』
どこから一方向からではなく、あらゆる角度から見て人の肖像を描く。 藤つかさ『まだ終わらないで、文化祭』(双葉社)を読んで、あ…
【漫画】夫が亡くなった後、残された妻は……長嶋有の小説を漫画化『いろんな私が本当の私』が凄い
面白い本に出会えた。タイトルは、『いろんな私が本当の私』だ。この本をシンプルに「漫画」と呼んでいいものか、と少しだけ迷いたくなる…
立花もも 新刊レビュー 懐かしい名作の新装版からドラマ化作品など今読みたい4作品
発売されたばかりの新刊小説の中から、ライターの立花ももがおすすめの作品を紹介する本企画。数多く出版された新刊の中から厳選し、今読…
M-1、ナイツ・塙宣之「ダンビラムーチョは寄席で一番ウケるネタ」の真意は?『東京漫才全史』が紐解く歴史
本書『東京漫才全史』(筑摩選書)は、1996年生まれの漫才研究家・神保喜利彦(じんぼきりひこ)による、これまで書かれる…
復刊ミステリ、書評家・千街晶之が読む 2023年に刊行されたおすすめ作品5選
どんな名作でも、品切れ・絶版などで新刊での流通が途絶えた場合、後世の人間にとって入手のハードルが高くなり、作品そのもの評価にまで…
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が泣ける本当の理由とは? “いま”戦争を描く作品の意義
「泣かないで」と言われても、泣いてしまう物語がある。12月8日から公開された映画であり、その原作となった汐見夏衛の小説『あの花…
江戸川乱歩、なぜ現代でも読み継がれる? 書評家・千街晶之が今年刊行された注目作から考察
今年(2023年)は江戸川乱歩が「二銭銅貨」でデビューしてから百周年にあたることもあって、乱歩関連の企画が相次いだ。まずアンソロ…
ぽん酢サワーだけじゃない! カレー味からスイーツまで、ミツカン「お酢」の無限の可能性
近年の健康ブームでますます人気が高まる「お酢」。店頭には米酢や穀物酢など様々な種類の酢が並び、韓国で人気のビネガードリンクもすっ…
【漫画】借金1000万の男が猫のために家を建てる? 数奇な下僕人生を描いた漫画が話題
コンパニオンアニマルに尽くしている人は多いだろう。筆者もその1人で、愛猫の快適な生活のために昼夜努力している。 だが、響介氏…
杉江松恋の新鋭作家ハンティング 還暦を過ぎてのデビュー作、東圭一『奥州狼狩奉行始末』
熊も怖いが狼も怖い。 東圭一『奥州狼狩奉行始末』(角川春樹事務所)は、自然と共に生きてきた人間のありように思いを馳せさせられ…
『呪術廻戦』七海建人、人気の理由は“大人の格好良さ”にアリ 五条悟と対照的なキャラを考察
勤労感謝の日に放送されたアニメ『呪術廻戦』第42話「理非」。本エピソードでは七海建人にスポットライトが当てられ、TVアニメ放送後…
かわいい子猫、中身は冴えない中年男『ねこに転生したおじさん』魅力は正反対の“奇妙”な一体感?
やじま氏のX(旧Twitter)アカウントにて連載中のマンガ『ねこに転生したおじさん(以下『ねこおじ』)が話題だ。2023年2月…
脳科学者・中野信子が提唱する「運のいい人」になるための科学的な方法とは?
運がいい人には共通した考え方や行動パターンがあるのです。運をよくするための振る舞いがあるのです。運はコントロールできるので…
『君と宇宙を歩くために』『大怪獣ゲァーチマ』『雷雷雷』……漫画ライター・ちゃんめい厳選! 11月のおすすめ新刊漫画
今月発売された新刊の中から、おすすめの作品を紹介する本企画。漫画ライター・ちゃんめいが厳選した、いま読んでおくべき5作品とは? …
【漫画】少年が出会ったのは多次元を行き来するお姉さん? 不思議な設定のSF漫画が話題
目には見えない高次元の世界をテーマにしたSF作品は数多く存在し、ロマンを感じさせてくれる。しかし複雑な概念を説明過多にならず、作…
『お隣の天使様』が5冠制覇! 『このライトノベルがすごい!2024』群雄割拠の文庫部門ベスト10を解説
ライトノベルのランキング本『このライトノベルがすごい!2024』が11月25日に宝島社から発売。佐伯さん『お隣の天使様にいつの間…
女性歌人、36人の短歌を収録『うたわない女はいない』で詠まれる、リアルなライフバランスの難しさ
私はフリーライターだが、「フリー(ライ)ター」などと自虐的に名乗っていた時期がある。20代の頃は「書くこと」だけで生計を立て…