THE RAMPAGEの存在証明『16(R)OAD』インタビュー 川村壱馬×陣×長谷川慎×後藤拓磨が振り返る、10年間の歩み

THE RAMPAGEの存在証明『16(R)OAD』
THE RAMPAGE COMPLETE BOOK 16(R)OAD
『THE RAMPAGE COMPLETE BOOK 16(R)OAD』(幻冬舎)

 LDH JAPANと幻冬舎がタッグを組み、毎月書籍を発売するプロジェクト「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」。その第12弾『THE RAMPAGE COMPLETE BOOK 16(R)OAD』が6月16日に刊行された。昨年7月より、個人や幼馴染ペア、派生ユニットといった組み合わせで書籍を発表し、強烈な個性を放つ16人の魅力を発信してきたTHE RAMPAGE。そんな1年間の集大成となる本書は、まさに“16人の今”を網羅した1冊と言えるだろう。

 リアルサウンドブックでは、ボーカルの川村壱馬、パフォーマーの陣、長谷川慎、後藤拓磨に、プロジェクトを完遂した手応えや『THE RAMPAGE COMPLETE BOOK 16(R)OAD』の見どころ、現在開催中のツアーについて語ってもらった。

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メンバーのキャラクターが色濃く出た書籍

――1年にわたって駆け抜けた「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」もついに最後の1冊になりましたが、出揃った12作品を見てどう感じますか?

川村壱馬:(目の前に置いてある各メンバーの書籍を眺めながら)こうして並べてみると、圧巻ですね。

長谷川慎:これだけたくさんあるので、僕はまだ全部を読み込めたわけじゃないんです。でも、メンバー各々が1冊に懸けた想いと言いますか、1人1人が責任を持って1冊の本に向き合う熱量というのは伝わってきていたので、12冊揃っているのを見ると感慨深いものがありますね。それぞれのキャラクターも色濃く出ていますし、すごく満足度の高い作品ばかりだなと思います。

陣:(3人に向けて)俺らは全員、発売時期が結構後半だったよな?

川村:そうですね。

――陣さんの1stエッセイ『JOKER』、慎さんのFASHION STYLE BOOK『melt』、壱馬さんの2ndフォトエッセイ『PROMISE』、拓磨さんがカメラマンも担った2冊組フォトブック『WE R』の順で発売されて、今作『16(R)OAD』がラストという流れです。

後藤拓磨:僕が携わったフォトブック(後藤拓磨がメンバーの素顔を撮影したフォトブック『DAYS』と、グループ最年少の“98年組”長谷川慎・龍・鈴木昂秀・後藤拓磨のフォトブック『1998』の豪華2冊組で構成された作品)は、『16(R)OAD』の1つ前に発売したばかりですが、僕は『DAYS』に向けて1年間ずっと撮影してる感じだったんですよ。他のメンバーが発売した後も自分は撮り続けなきゃいけないし、みんな、ものすごく完成度の高い書籍やフォトブックを出していくので、どんどんハードルが上がっていっちゃって……(笑)。内心「大丈夫かな!?」って思いながら準備していた時もあったんです。でも、自分を信じてなんとか『DAYS』を形にして。最後の『16(R)OAD』に辿り着けて安心しています。

THE RAMPAGE・後藤拓磨
THE RAMPAGE・後藤拓磨 「安心」と口にしていたが、インタビュー中の表情からは確かな手応えを滲ませていた。

――第1弾では猫好きな樹さんが『藤原樹&マースフォトブック Mars』を出版し、第2弾では沖縄出身のハイサイコンビ(神谷健太、与那嶺瑠唯)が『THE RAMPAGE うちなーぐちかるた ハイサイコンビの想い出ガイドブック付き』を発売し……初っ端から飛び道具的な企画が続きましたもんね。

後藤:最初からハードル上げすぎです!

長谷川:特にかるたは予想外だったよね(笑)。でも、遊び要素が入ってるところが2人(神谷、与那嶺)らしいなって思いました。

――みなさんが手掛けた書籍については、お互いにどんな感想を持ちましたか?まず、壱馬さんの『PROMISE』から。

陣:(通販番組のように『PROMISE』を見せながら)『PROMISE』、写真も書いてあることも、芯が通っててカッコいいですね!これを読めば“川村壱馬”の信念や魅力がよくわかると思うので、ぜひみなさん買ってください。

川村:……え、終わり? まぁいいけど(笑)。

一同:あはははは!

――陣さんの『JOKER』は?

後藤:『JOKER』は、いろんな人が出てくるな~っていう印象ですね。壱馬さんの『PROMISE』もそうですけど、フォトエッセイって、自分の生い立ちとか内面を掘り下げることが多いと思うんです。でも陣さんの場合は、生い立ちから始まり、お世話になった人との対談や、メンバー全員に対してのコメントも載ってて。陣さんが関わってきた人との繋がりを感じられるところが、他のメンバーのフォトエッセイと違う部分かなと思いました。

川村:表紙の写真がメンバー全員っていうのも、すごく陣さんっぽいですね。

後藤:特に、カバーを捲ったところに載ってる写真が良いんですよ。僕らが陣さんを冷たい目で見るっていう、ファンの人が好きなカットがあって(笑)。これは今、全国7都市のHMVさんで開催されているGL-16プロジェクトの展示会「GL-16 museum」でも大きなフォトパネルになっています。

川村:あの写真、良いよな~!

後藤:カバーを捲ったところで笑わせるっていうギミックも、すごく考えられてるし、陣さんの“みんなを喜ばせたい”っていう愛がこもっていて、素敵だなって思いました。

――『JOKER』のインタビューで、陣さんは「『JOKER』の撮影のためだけに集まってもらったのですが、“陣さんにギャラ払ってもらわないと~”とかブーブー言いながら撮ってました(笑)」とおっしゃっていましたけど。

後藤:そうやっていじりながらも、陣さんのためだから、みんな動きたくなるんだろうなっていうのが、『JOKER』を読むと伝わると思います。

――拓磨さんがメンバーを撮影した『DAYS』と、グループ最年少の“98年組”のフォトブック『1998』についてはいかがでしょうか。

川村:『DAYS』は、単純に「写真ウマー!」って思いましたね。タイで夜に撮った写真とか、すごいよなぁ。

長谷川:見開きの写真ですよね?

川村:そうそう。拓磨の写真技術に驚かされましたし、僕らは自然体で映ってたので、完成した作品を見た時に「あの時、こんなふうに撮ってくれてたんや」っていうのがわかって面白かったです。そして『1998』のほうは……(円形のスポットライトに照らされ撮影した4ショットを見せて)4人(長谷川慎・龍・鈴木昂秀・後藤拓磨)がバンドマンに見えました(笑)。

陣:わかる。こういう90年代のバンドいる!あと、バックストリート・ボーイズ感もない?

一同:あはははは!

川村:普段の4人を知ってるからこそ、写真がカッコよすぎて、逆に面白かったです。

――慎さんの『melt』についてはいかがですか?

川村:慎が服好きなのは、昔から傍で見ていて知っていたんですけど、『melt』はそれが最大限に活かせてるなって思いました。(長谷川に向かって)自分が持ってるアイテム類をバーッと載せてるページ、あるやん?

長谷川:(『melt』のアイテムページを見せながら)はい、後半のほうに。

川村:そう、コレ!慎本人が映ってる写真がカッコいいのは当たり前なんですけど、自分もコレクター気質なんで、このページは「こういうのヤバ!好き!」ってテンションが上がりましたね。よく被ってるキャップとかも、改めてズラーッと並んでるのを見て「こんなにたくさん持ってたんや」って思いました。

陣:まこっちゃんは普段からアイデアマンですし、それをアウトプットするのも得意な人なので、『melt』ではここぞとばかりに特技を発揮してますよね。溢れ返るくらい、自分の“好き”を詰め込んでいて、企画だから義務的にやってるってことじゃないのがわかる。そういうところがまこっちゃんらしいなって思いますし、「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」というプロジェクトのあるべき姿だなって思いました。

THE RAMPAGE・長谷川慎
THE RAMPAGE・長谷川慎 どんなポージングも絵になってしまう。

長谷川:ありがとうございます!!

陣:(急に悪い顔になって)……と、いっぱい褒めたところで、服好きなまこっちゃんの裏話をリークしようかな。

長谷川:えっ!

陣:1年以上前に、まこっちゃんと2人で飲んだ時の話なんですけど。店を出て「飲み直すか~」って言って、まこっちゃんの家に行ったんですよ。でも家に着いたら奥の部屋でゴソゴソしだして、なかなか出てこなくて。……なんと、オシャレなパジャマにわざわざ着替えて出てきたんです!

一同:あはははは!

陣:メンバーなんやし、さっきまでの服でいいじゃないですか? でも、その姿を見せたかったのか、なんなのかわからへんけど、セットアップのテロッテロのパジャマで再登場したんです。で、その時もめっちゃいじったんですけど、「普段からこうなんで(キリッ)」って言われて!(笑)きっと奥でゴソゴソしてる間に4~5着着替えて、ベストな1着を着て見せてくれたんやろなって想像したら、可愛いなって思いました。

長谷川:どんな時も自分が一番カッコいいと思える恰好をする。それが慎スタイルなんですよ(キメ顔)。……ねぇ陣さん!本当に嫌なところ突いてくるのやめて!?(笑)

陣:ごめんごめん! その姿を見た時に、まこっちゃんはホンマに服が好きなんやなって実感しましたし、自分のブランディングをちゃんと考えてるんやなって感心しました。……っていうエピソードでした。

後藤:良い話風に締め括った(笑)。

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