プリキュア20作目放送間近で注目したい  絵本、図鑑、付録本……豪華絢爛すぎる世界観

『プリキュア』の絵本は、絵本とは思えない豪華仕様!

 女児向けアニメの金字塔『プリキュア』シリーズの新作『ひろがるスカイ!プリキュア』の放送開始日が2月5日に迫っている。主人公のソラ・ハレワタール(キュアスカイ)役は関根明良、メインキャストとして加隈亜衣、古賀葵らが参加することが決まり、ファンの期待も高まっている。

 『プリキュア』シリーズは2004年に『ふたりはプリキュア』が制作されて以来、今回で記念すべき20作目となる。東映アニメーションが制作した女児向けのアニメでは、『美少女戦士セーラームーン』以来のヒット作となり、それぞれ作品ごとに声優や作画、主題歌などに注目が集まってきた。また、20作を振り返ってみると、キャラクターデザインやファッションにも時代の流行が反映されており、歴史の重さを実感させられる。

 講談社が出版しているプリキュア関連の書籍を見ると、現代の女児のトレンドが一目でわかる。「まちがいさがしブック」「ドレスぬりええほん」などはいつの時代も安定した人気だが、『デリシャスパーティ プリキュア スマホがた おしゃべりえほん』を見ると、スマートフォンが女児の間でも憧れの存在になっていることがうかがえる。

 一時期、女性向けのファッション雑誌の付録が話題になったが、女児向けの絵本もそれに匹敵するような、書籍の限界に挑戦した豪華な仕様が多い。『デリシャスパーティ プリキュア メイクぬりええほん きらきらバージョン』は付録のメイクパレットが本物の化粧品を思わせるほどのクオリティで、絵本全体が取っ手が付いたバッグ型で、気軽に持ち運べるようになっている。

 また、『デリシャスパーティ プリキュア ビーズアクセサリーセット』は、プリキュアのオリジナルプレートチャームとビーズが300個も付属し、アクセサリ―作りが楽しめるようになっている。メイク道具、バッグ、そしてアクセサリーと、大人顔負けである。絵本の作りといい、付属する品物の豪華さといい、『プリキュア』が女児から圧倒的な支持を受けていることがわかる。

歴代の『プリキュア』を親子で楽しもう

 『プリキュア』シリーズの書籍は講談社から出版されているものが多いが、公式コミカライズが漫画雑誌「なかよし」で連載されているのをご存じだろうか。実は同誌の隠れた名物連載なのである。最新号にも『デリシャスパーティ♡プリキュア』が掲載されているが、一連のコミカライズを『ふたりはプリキュア』から一貫して手掛けているのが、漫画家の上北ふたごである。

 上北ふたごはタツノコプロの作品で知られる笹川ひろしの事務所を経て、漫画家デビューした経歴を持つ。『プリキュア』シリーズ初作品の『ふたりはプリキュア』は主人公が2人組なのだが、上北ふたごも2人組の漫画家で、しかも双子姉妹なのである。電子書籍のコミックシーモアでは、『トロピカル~ジュ!プリキュア』や『ヒーリングっど・プリキュア』など、過去の連載作品を読むことができる。

 プリキュアも20作目となり、2年後には誕生から20周年という節目を迎える。2018年に公開された15周年記念映画『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』には、歴代の55人のプリキュアが出演したことで話題になったが、こうした歴代のプリキュアについて詳説した本や、作品がクロスオーバーしたグッズが相次いで発売されている。

 『プリキュアオールスターズ まるごと大図鑑2021』や、『東映アニメーション プリキュアオールスターズ 2023年 卓上カレンダー』を見れば、これまで登場したプリキュアを一目で知ることができる。

 今後はプリキュアを2世代で楽しむ時代がやってくるだろう。仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズがそうなっているように、プリキュアも「お母さんが子どもの頃のプリキュアはね…」と子どもに語り聞かせる場面が増えてくるに違いない。親子の絆を生み出せるのは、長期シリーズの魅力でもあるのだ。ぜひプリキュアの本を手に、親子で楽しむ時間を作ってみてはいかがだろう。

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