井ノ原快彦は“社長業”に向いている? 優しいイメージと芯のある言動から分析

井ノ原快彦は“社長業”に向いている?

 ジャニーズ事務所の副社長を務めていた滝沢秀明氏が、同社を退社したことが11月1日、一斉に報じられた。9月には、若手タレントの育成を行なう関連会社「ジャニーズアイランド」の社長も退任しており、こちらの後任に井ノ原快彦が就いたことが大きな話題になっている。

 井ノ原快彦といえば、いうまでもなくV 6の元メンバーであり、番組司会に俳優にと、マルチな才能を見せているタレントだ。ジャニーズ事務所の公式モバイルサイト・Johnny's webでは、日記連載「イノなき」(イノッチのなきにしもあらず)をコツコツ連載し、文章でもユーモラスで裏表のない人柄を伝えている。連載が1000回を突破した2006年には書籍化され、まるで辞書のようなボリュームでファンを驚かせた。日常を切り取る角度が面白く、周囲の人たちへの温かい目線も感じられるエッセイで、ファン以外の注目も集まっている現在のタイミングで、続刊にも期待したいところだ。

 さて、そんな井ノ原をウォッチしてきた人の目からは、どんな人物像が浮かび上がるのか。ジャニーズタレントに詳しいライターの佐藤結衣氏は、「井ノ原さんのパブリックイメージとして、上位に挙がるのはおそらく『いい人そう』ですが、それは正しいと思います」と語る。

「例えば、V6の解散コンサートが行われた2021年11月1日、直後に『三宅 健のラヂオ』(bayfm78)の生放送があり、そこに井ノ原さんが長野博さんを連れてサプライズで駆けつけたことが話題になりました。メンバー、ファンとの絆を大切にする、井ノ原さんらしいエピソードです。また、MCを務める情報番組『あさイチ』(NHK)では、“地元を元気にするためのヒーローショーを手伝ってほしい”との依頼に快く応じ、『こんなに緊張するのはV6のデビュー以来』と語りながら、敵方の忍者を演じて、久しく披露していなかったバック転を決めたことも。このように人を笑顔にするために一肌脱ぐ、という粋なところ、サービス精神の旺盛さがわかるエピソードも多いですね」

 一方で、ただ優しいだけではなく、芯があり、“攻めることができる”人物でもあると、佐藤氏は分析する。2017年、SMAPの解散騒動があった直後の『あさイチ』に、木村拓哉がゲストとして登場したことがあったが、そこで井ノ原は、誰もが聞けなかったSMAPの話題を嫌味なく投げかけ、ファンから喝采を受けた。

「同番組では、視聴者が『よく言ってくれた』という勇気のあるコメントが話題になることもありますし、2007年というかなり早い段階で女優の瀬戸朝香さんと結婚していることもそうかもしれませんが、井ノ原さんは優しそうな印象とは裏腹に、想いを貫く覚悟も持っていると思います」

 エッセイからも伝わる地道な努力や人に対する優しい視点と、芯のある言動。社長業での活躍にも注目したいところだ。

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