ローカルコーヒーの淹れ方や知識を網羅した新視点の一冊『コーヒープラネット』が話題

世界のローカルコーヒーを網羅した一冊

 いまや世界中で愛飲されているコーヒー。スペシャルティーコーヒーやサードウェーブだけでは語り尽くせない、世界各国の魅力的なコーヒーの楽しみ方を、美しい写真とともに紹介した『コーヒープラネット 知られざる各国のレシピと憩いの文化史』(グラフィック社)が、2022年11月に発売される。

 本書は世界各国のローカルなコーヒーの飲まれ方にフォーカスし、その歴史と文化の香りに触れる新視点の一冊。エチオピアのスパイス・バター・コーヒーから、ベトナムのヨーグルト・コーヒー、韓国のダルゴナ・コーヒーまで、各国で愛されるコーヒーレシピを多数掲載。現地の味を再現して楽しむことができる。

 また、コーヒーをおいしく淹れるための基礎知識はもちろん、国ごとにコーヒーが根付いた文化的背景もじっくり解説。インスタントコーヒーや、焙煎中に砂糖を添加するトレファクトコーヒー、日本の喫茶店などもひとつの文化として紹介。人々が愛してやまないコーヒーの魅力に迫っている。

◆レシピ掲載しているコーヒー抜粋

【イタリア】ビチェリン(ホットチョコレート&クリーム・コーヒー)
【エチオピア】ブナ・カラ (スパイス・バター・コーヒー)
【タンザニア】カハワ(スパイス・コーヒー)
【イエメン】キシル(ハスク・コーヒー)
【サウジアラビア】湾岸コーヒー(超浅煎りカルダモン風味)
【トルコ】テュルク・カフヴェスィ(トルコ・コーヒー)
【インド】チュク・カーピ (ジンジャー・コーヒー)
【インドネシア】エス・コピ・アプルカッ (アイス・アボカド・コーヒー)、コピ・セライ(レモングラス・コーヒー)
【スペイン】カラヒージョ (ブランデー入りコーヒー)、カフェ・レチェ・イ・レチェ(練乳入りコルタード)
【日本】サイフォン・コーヒー、コーヒー・ゼリー
【ベトナム】カフェ・チュン(エッグ・コーヒー)、カフェ・スア・チュア(ヨーグルト・コーヒー)
【韓国】ダルゴナ・コピ(泡コーヒー)
【北欧】ブオスタガフ(チーズ・コーヒー) ほか

著者プロフィール

著者:ラニ・キングストン
コーヒー、チョコレート、サステイナブル・フードなどを主たるテーマに、ライター、リサーチャー、コンサルタントとして活躍中。食品学と教育学の修士号、映画とテレビ研究の学位、バリスタとパティシエの資格を持つ。長年にわたって世界の多くの国々で暮らし、そして旅しながら、各地のコーヒー文化と伝統を掘り下げてきた。コーヒーに関する3冊目の著書となる本書は、長年の研究成果をまとめ、世界のすばらしいコーヒー文化に敬意を表することを目指している。

編集:gestalten(ゲシュタルテン)
ドイツ、ベルリンに拠点を置く出版社。1995年の設立以来、アート、建築、フードデザイン等、さまざまな美術関連書を刊行している。近年は本書をはじめ多くのアウトドア、ライフスタイル系の書籍を編集。美しい写真と世界をカバーする取材力の高さで、常に話題を集めている。

書籍情報

『コーヒープラネット 知られざる各国のレシピと憩いの文化史』
著者:ラニ・キングストン
編集:gestalten
発売日:2022年11月
仕様:B5変形 並製 総264頁
定価:2,970円(10%税込)

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