プロになった絵師が16歳のときに描いたイラストを添削すると? “かわいさアップ”のテクニックがスゴい

 チャンネル登録者数100万人を突破した、プロイラストレーター・さいとうなおき氏のYouTubeチャンネル。「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとう氏は普段から、プロのテクニックを惜しげもなく公開し、クリエイターの悩みに応える「添削動画」も人気を博している。

 そんなさいとう氏が、7月16日に「【イラスト】可愛さアップの秘伝技 7つ」と題した動画を公開。自身が16歳とときに描いたデジタルイラストを添削する形で、「かわいさ」を表現する“秘伝技”を明かした。

【イラスト】可愛さアップの秘伝技 7つ

 詳しくは動画をチェックしていただきたいところだが、16歳にしてすでに十分魅力的に見えるイラストに対して、さいとう氏は努力を認めつつも、「正直そんなにかわいくはないですね……」とポツリ。視聴者からも「女性キャラクターをかわいく描くにはどうすればいいか」という質問がよく寄せられるそうで、具体的に解説していくことになった。

 実際に明かされたポイントは、「1.首だけで仕草をつける」「2.おでこの面積を減らす」「3.かわいさに鼻はいらない」「4.立体感を無視する」「5.目じゃなくまつげで印象をつくる」「6.赤みを足す」「7.衣装にもある程度こだわる」の7つだ。

 最初に「誰でも1分でできる、かわいさアップの方法」として示されたのが、「1.首だけで仕草をつける」。確かに、顎を少し前に突き出すようにして、首をもたげるように調整しただけで色気が滲み出る。さいとう氏によれば、これは首の角度をつけることで、それまで正面を向いているように見えた目線がやや後ろに流れ、いわゆる「流し目」の状態ができるためだという。

 つづいて、「2.おでこの面積を減らす」。これは髪型にもより、もともとおでこを広く出しているキャラクターについてはその限りではないが、前髪のあるキャラクターは、髪の隙間から肌が多く露出していると、髪が薄く見えたり、顔が大きく見えたりと、「かわいさ」を阻害する要因が多くなってしまうことがあるようだ。実際に元絵に前髪を足し、おでこが見える面積を減らすと、それだけでぐっと愛らしい印象になっている。

 このように、7つのポイントすべてに合理的な理由があり、イラストを描かない視聴者にとっても納得感のある動画になっている。これからプロのイラストレーターとして活躍したいクリエイターはもちろん、絵を志していない人にとっても、「かわいいイラスト」を構成する要素がしっかり伝わる内容だ。イラストを見るのが好きな人も、チェックしてみてはいかがだろう。

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