革命軍はなぜ重要なのか? ワンピース研究家が考察する、謎多き組織の動向

『ONE PIECE』革命軍はどうなる?

 ワノ国編のバトルが佳境を迎える中、その後の展開を示唆する新たな要素が続々と登場し、ますます目が離せない『ONE PIECE』。中でも気になるのは、革命軍の動向ではないだろうか。

 ルフィの父親であるモンキー・D・ドラゴンが総司令官を務める革命軍は、世界政府を直接倒そうとしている組織で、世界政府から非人道的な扱いを受けた人々を解放するなどの活動を行なっている。ルフィの幼馴染であるサボが組織のナンバー2となっていることからも、ワノ国編以降では物語に大きく関わってくると見られているが、未だ謎の多い組織でもある。

 そんな革命軍の注目すべきポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。

「まず気になるのは、4年に1度の世界会議・レヴェリー後の動向です。サボは仲間のくまを奪還するため、同じく革命軍のリンドバーグ、カラス、モーリーと共に聖地マリージョアへ潜入していました。その後、新聞記事によってサボに何かが起こったことが報じられ、モンキー・D・ドラゴンをはじめとした革命軍のメンバーや、ルフィたちの面倒を見ていた故郷のマキノさんたちが動揺する姿が描かれていました。サボに何かネガティブな事件に巻き込まれてしまったことは間違いないと思われますが、それがどういう状況なのかは未だ明かされていません。

 ルフィにとって義兄弟であるサボ。もしかしたら同じく義兄弟エースに巻き起こった展開と同じようなことが描かれる可能性もあります。頂上戦争編でのエースと同じようにサボは捕まってしまい、ルフィたちが助けに行くという展開になるのかもしれません。エースのことは結果的には救えなかったルフィですが、今回は仲間と力を合わせて奪還に成功するという流れになると熱い展開だなと、個人的には期待しています」

 ルフィたちが革命軍と共闘し、世界政府に挑む可能性もありそうだ。

「革命軍の目的は世界政府の打倒で、麦わら海賊団(とりわけルフィ)の目的は“ひとつなぎの大秘宝”を手に入れて海賊王となることですが、それぞれの目的を果たすための行動がリンクしていく可能性は高いと見ています。天竜人や世界政府が“空白の100年”になにをしたのかは不明ですが、おそらくそれは民衆にとって良いことではなかったはず。世界政府は、ルフィたちが“ひとつなぎの大秘宝”を手に入れるための障壁としても立ちはだかってくるはずで、その意味で倒すべき共通の相手といえそうです」

 一方、革命軍と黒ひげ海賊団との関係性も見逃せないという。

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