『偽りのフレイヤ』がもつ独自性とは? 美麗な作画で描かれる酷薄なストーリーの魅力

『偽りのフレイヤ』がもつ独自性とは?

 『偽りのフレイヤ』には少女漫画らしい恋愛要素も登場し、幼なじみのアレクシスと、白騎士ことユリウスを中心に、甘酢っぱいシーンが展開する。幼い頃から一途にフレイヤに想いを寄せ、何があっても彼女の側にいて力になると誓うアレクシス。一方のユリウスは、フレイヤにはただ王子のコピーを演じることを望んでいた。だがエドヴァルドとは異なるフレイヤの光に触れ、少しずつ彼女に惹かれていく。ほかにも魅力的な男性キャラが登場し、フレイヤをめぐる逆ハーレム的な展開も楽しめる。

 恋愛の行方も気になるが、物語にはまだ明かされていない重要な伏線が残されている。フレイヤの母ととある人物の繋がりほのめかされたが、この設定は今後物語にどのようにかかわってくるのだろうか。物語は7巻まできたが、エピソードはいまだ掘り下げられず、謎となったままだ。

 血生臭さと、華やかさと、王道と。そんな『偽りのフレイヤ』は巻が進むごとに盛り上がり、どんどん面白くなっていく。ぜひ本記事をきっかけに、チェックしてみてほしい。

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