乃木坂46賀喜遥香のグラビアに感じる、何かが始まる期待感

乃木坂46賀喜遥香グラビア評

 続くページでは、黄色いTシャツ姿でバーベキューを楽しむ姿が。紙皿に乗せた小さなお肉をお箸で掴み、幸せそうな笑顔を見せている。傾いた日が照らす横顔。遠くで鳴り響く、10代の終わりを告げる鐘と空気を震わす余韻。そこには、また新たに何かが始まる期待感も含まれている。

 紫色のキャミソール。さらさらの黒髪を無造作な形にして、畳に寝転ぶ。暑苦しいのはごめんだけれど、カーテンの隙間から差し込む太陽の匂いを嗅ぐのは好きだ。そんな暑さが心地良い。丸い瞳が潤んで見えるのは気のせいだろうか? 20歳を目前にして掴んだ大きな夢。果てしない未来はまだまだ分からないことだらけでも、今が最高に素晴らしいことだけは確かだ。

 最後、青いワンピースをはためかせながら浅瀬を歩いていく。今に浸り続けるわけにはいかない。前をまっすぐ歩いていくその背中は、写真として収められているにもかかわらず、どんどん小さくなっていく気がした。

■書籍情報
『週刊ヤングジャンプ』42号
定価:410円(税込)
出版社:集英社

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