【漫画】ギア付き自転車、多機能筆箱、カセットテープ……昭和生まれ共感必至『山田全自動の懐かしあるある』

山田全自動と振り返る、懐かしあるある

落語は多くの人が楽しめる娯楽

ーー山田さんの前著『山田全自動の落語でござる』は、有名な落語の噺をわかりやすい漫画で表現したものですが、山田さんが落語にハマったのもカセットテープがきっかけの一つだったそうですね。


『山田全自動の落語でござる』(辰巳出版)

山田:最初は車での移動時間を有効に使おうと思って、ブックオフで何の気なしに落語のCDを買ったんですけれど、それに三遊亭圓生の「ガマの油」が入っていたんですね。それがすごくラッキーでした。後にカセットデッキを手に入れたとき、ヤフオクで買ったカセットテープ5本セットの中に、やはり三遊亭円生の落語が入っていて、運命的なものを感じたんです。落語は噺家によってちょっとした言い回しなどに差があって、そこに面白みがあるのですけれど、カセットテープを聞いて「あれ、なんか聴いたことがある感じだな」と思ったら三遊亭圓生という落語史に残るほどの名人だったわけで、なるほど、面白いなと。そこからカセットテープをどんどん買うようになっていきました。

――『山田全自動の落語でござる』では、落語は音楽のように楽しむのが良いと提案していますが、まさに音楽のようなハマり方ですね。気になる演者を見つけて、じっくり聞くうちにその魅力がわかって、さらにハマっていくという。

山田:まさにそんな感じです。音楽も歴史や楽曲の背景を調べるのが面白かったりするじゃないですか。そういう風に掘り下げたりするのは昔から好きなので、落語にハマったんだと思います。ただ、落語って決して難しいものではなくて、多くの人が楽しめる娯楽だと思うんですね。実際、本書を読んでお子さんが落語に興味を持つようになったという声も届いています。そういう風に、本書を通じて気軽に落語にハマってもらえたら嬉しいなと思います。

ーー『山田全自動の懐かしあるある』と『山田全自動の落語でござる』、どちらも山田さんの江戸時代風のイラストがとてもハマっていると思います。歴史あるものや懐かしいものがお好きなんですね。

山田:昔から古いものにはけっこう興味があって、郷土史とかも好きですし、蚤の市をのぞいたりするのも好きなんです。イラストはもともと、Webデザイナーとしての仕事の幅を広げようと思ってチャレンジしたことでしたが、こうして自分の好きなものと結びついて、本まで出せるとは思いませんでした。ほかにも懐かしくて面白いものはたくさんありますし、今後もイラストや漫画をとおしていろいろと紹介したり、表現していきたいです。

■書籍情報
『山田全自動の懐かしあるある』
発売日:8月2日
価格:1,430円(税込)
出版社:辰巳出版
辰巳出版公式サイト:http://www.tg-net.co.jp/item/4777828336.html?isAZ=true

『山田全自動の落語でござる』
発売中
価格:1,210円(税込)
出版社:辰巳出版
辰巳出版公式サイト:http://www.tg-net.co.jp/item/4777827569.html?isAZ=true

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