【画像たっぷり】ギア付き自転車など“昭和あるある”が盛りだくさん! 『山田全自動の懐かしあるある』の絶妙なさじ加減

『山田全自動の懐かしあるある』レビュー

 これは別に悪いことではない。というか、ニッチなあるあるの方を求めてしまうのはオタクの悪い癖なんじゃないかと思う。この『懐かしあるある』は、ひとりでニヤリとするための本ではなく、何人かで「こんなのあったよね~」と盛り上がるような使い方をする本なのだとすれば、色々と納得だ。考えてみれば山田全自動はSNSで人気の出たイラストレーターである。「こんなのあったわw」とシェアされて、それを見た人がまた「なにこれw」とシェアする……そんなサイクルを回すためには、ニッチでわかりにくいあるあるネタではないことは絶対に必要な条件。その意味で、『懐かしあるある』で紹介されているあるあるネタのリテラシーは、絶妙なチューニングと言えるだろう。

 というわけなので、この本の使い方は世代が異なる人間を集めて読んで、「あったなあ、こんなの」「全然知らないけどなんなのこれ?」と会話のタネにすることだろうと思う。あるあるが成立するために必要なリテラシーが低めなので、きっと当時を知っている人も知らない人も、誰とでも盛り上がれるはず。例えばお盆で実家に帰る際に買って持って行くとかすれば、田舎でモテモテになるのは間違いなしだ。帰省のお供やめんどくさい上司との会話など、なにかと便利に使えそうな一冊なのである。

■書籍情報
『山田全自動の懐かしあるある』
発売日:8月2日
価格:1,430円(税込)
出版社:辰巳出版
辰巳出版公式サイト:http://www.tg-net.co.jp/item/4777828336.html?isAZ=true

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