『東京卍リベンジャーズ』ドラケンに男も惚れるワケ 東京卍會ナンバー2の器を検証

『東リベ』ドラケンの魅力を考察

『東京卍リベンジャーズ』6巻(講談社)

 「冷静で視野が広い」、「間違いを間違いと言える」、「お礼が言える」という、素直に行動できる人ならではの要素を全て持っている上に、突き詰めていけばこれらの行動が全て仲間のためであるからかっこいい。そんな彼だからこその名言も多々生まれている。一番人気は、東京卍會の創設メンバーの一人である“パーちん”こと林田春樹の親友の彼女を見舞いに行ったシーンではないだろうか。彼女の父親から「クズども」「虫ケラ」などと罵声を浴びせられても、頭を下げ続けるドラケン。同行したマイキーは、「頭なんて下げんなよ」と反抗するが、マイキーにも無理やり頭を下げさせ、「全部俺らの責任です」と謝罪を続ける。

 さらに罵声を浴びせてくる父親に対して、マイキーは「は!?」と反応するが、ドラケンはこんなことを言った。「下げる頭持ってなくてもいい 人を想う“心”は持て」。ドラケンの言葉は考えさせられると同時に、自分の言動を振り返るきっかけをくれているように感じる。“ビッ”としたい時は、ドラケンの言葉を噛み締めてみるのもいい。

 そんな男気溢れるドラケンを、7月9日公開の実写映画では山田裕貴が演じる。地毛であの特徴的なドラケンの髪型を再現しており、気合いが存分に伝わってくる。しかも、不良役から爽やかな役までできる抜群の演技力を持っている山田なら、ビジュアルだけでなく一本筋の通ったドラケンの中身まで完璧に表現してくれるのではないだろうか。漫画と合わせて、アニメ、そして実写映画も楽しみたい。

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