『NARUTO』シカマル、『アイシールド21』金剛阿含、『テニスの王子様』不二周助……憧れの天才キャラ5選

漫画のかっこいい天才キャラ5選

金剛阿含『アイシールド21』

 

「週刊少年ジャンプ」が誇るアメフト漫画『アイシールド21』で、唯一無二の天賦の才を見せつけた金剛阿含。運動能力だけでなく頭脳でも他を寄せ付けない天才ぶりを発揮する阿含だが、その1番の特徴は「怠慢で凶悪な性格」である。

 小さい頃から何においても1番を獲得してきた彼。そんな恵まれすぎた才能から、阿含は凡人を毛嫌いしているのだ。中学時代にろくにアメフトができなかったヒル魔、ムサシ、栗田の3人は、関東最強チーム擁する神龍寺学院への入学を企てる。神龍寺の入学基準に1人だけ学力が達していない栗田だったが、ヒル魔がスポーツ推薦として枠を獲得してくる。大喜びで高校生活に想いを馳せる3人だが、後ろにはそれを見る阿含の姿が。そして阿含が突如推薦枠を寄越せと神龍寺を訪問したことで、栗田は推薦入学を取り消され夢を絶たれてしまう。入試で入学できたにもかかわらず、一級品の才能を使い嫌がらせで栗田を追い出した阿含。努力をせずとも最強で最悪な阿含には、ヒールとしての魅力が詰まっている。

折木奉太郎『氷菓』

 折木奉太郎は小説『〈古典部〉シリーズ』を原作とした、日常形ミステリー漫画の主人公である。神山高校の1年生である奉太郎は、いつも気怠げな表情を浮かべた「省エネ主義者」だ。「やらなくてもいいことならやらない、やらなければいけないことなら手短に」をモットーとしており、怠惰で平和な生活を送っている。

 学業成績も並な彼が天才的な能力を発揮するのが、「推理」である。作中ではその雰囲気と相反し、理知的で常人離れした洞察力と問題解決能力を見せているのだ。奉太郎は飄々とした雰囲気で面倒事は御免だという表情をしながら、いつも学友の千反田えるの好奇心に巻き込まれる。やる気なく静かに鋭い推理を次々打ち出すその姿は、まさに天才のそれである。

不二周助『テニスの王子様』

 最後に紹介するのが言わずと知れた天才、不二周助だ。数々の現実離れした能力が登場し話題になる「テニプリ」だが、不二はその中でも「天才」の異名をとるキャラクターである。

 柔和で温厚な性格をしており、端正な顔立ちと上品な雰囲気が魅力の彼。主人公・越前リョーマの先輩として登場した不二だが、特筆すべきはなんと言っても卓越した「適応力」だろう。青学の主力として活躍した不二だが、公式戦のシングルスで敗北を喫したのはたったの1回である。

 全国レベルの猛者との試合に幾度となく苦戦を強いられる不二だが、その都度相手の強さに適応し勝利を掴んできた。試合中でも実力が通用しないと分かれば、新たな技を生み出す。その適応力と神業を実行するセンスは、まさに「天才」の異名を彷彿とさせる。

 高い能力と独特な雰囲気で、漫画作品を盛り上げる「天才キャラ」。常人では考えられない所業を平気でやってのける彼らに、読者が魅力を感じるのは当然と言えるだろう。本記事で天才キャラに興味が湧いた人は、今後も物語に彩りを添える天才キャラに注目して欲しい。

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