『東京卍リベンジャーズ』映画化の注目ポイントは? 吉沢亮演じるマイキーへの期待

『東京卍リベンジャーズ』映画化への期待

 2つ目は「リアル感への期待」。実写映画のキャストを見ると、まさに“今をときめく若手俳優オールスター勢揃い”と言ったところだ。主演の花垣武道演じる北村匠海は、今やコミカルもシリアスもできる俳優として引っ張りだこ。

佐野万次郎(マイキー)が表紙を飾る『東京卍リベンジャーズ』6巻(講談社)

 龍宮寺堅役の山田裕貴は特徴的なドラケンの髪型を地毛で再現するほど気合いが入っているし、佐野万次郎役の吉沢亮はマイキーのボス感を表現しつつも繊細な部分も出せるピッタリな俳優だ。

 さらに、同作の岡田翔太プロデューサーはキャストについて「(北村は)すごく熱い気持ちを持っていて、幅広い顔がある」、「(山田が)命を懸けてくれたのが、間違いなく伝わる画になっている」、「(吉沢がキャスティングを受けてくれなければ)“『東リベ』に似た別のもの”になってしまう。その場合はこの企画自体をやめようと思っていた」(引用元:https://natalie.mu/eiga/news/423827)と、熱く語ってたこともある。

 役をリアルに演じてくれるキャストが揃っていることはもちろん、原作のビジュアルと似ていると評判だからこそ完成度の高さにも期待せざるを得ない。特に「愛美愛主」の半間修二を演じる清水尋也は、原作ファンからもお墨付きが出るほど。どこかアンニュイな雰囲気がそっくりだ。同作のビジュアルも、作品へ入り込める大きなファクターになりそうだ。

 そして3つ目は「続編誕生への期待」だ。同作のような“学園熱血ヤンキー作品”は、今もなお人気がある。『クローズZERO』、『HiGH&LOW』、『ごくせん』、『ROOKIES』……人気を集める作品は多々ある。

 『東京卍リベンジャーズ』も、2021年4月から一足先にアニメ化されてからの実写映画化だ。さらなるメディアミックス化にも期待できるし、今回は原作の途中までが描かれるが、その先を描く実写映画続編も期待できる。さらに同作は登場人物が多く、それぞれにドラマを抱えている。そのためスピンオフ展開もしやすいのではないだろうか。

 こうして様々な可能性を秘めている映画『東京リベンジャーズ』。令和のヒット作となる可能性は高いと言えよう。新しい定番作品誕生の瞬間に刮目したい。

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