「こち亀」麗子は“怖い女”だった? 派出所にミニパトで突撃、暴走族をボッコボコ……破天荒エピソードを検証

「こち亀」秋本麗子の破天荒すぎる一面

暴走族を仲間に引き入れる

 暴走族の駐車禁止を取り締まったところ喧嘩を売られ、全員をボコボコにした麗子。恨みを持った暴走族は麗子の写真に落書きをした張り紙を街に貼り、嫌がらせをする。

 写真を見た両津が思わず笑ってしまうと、麗子は激怒。さらに車に乗った暴走族が通りがかり、「ようブス婦警」と声をかけると、ミニパトで追跡。両津も本田のバイクで後を追い、信号待ちでミニパトに乗り込み、「落ち着け」と止める。

 しかし怒りの麗子はミニパトで追跡。そして車のディーラーに置いてあった展示用の4WDアウディを2000万円の小切手を渡し購入すると、再び追いかける。高速道路を逆走するなど、常人離れしたドライビングテクニックを見せた。

 暴走族は車で人工スキー場へと逃げ、ジャンプ台の傾斜で車が止まり、確保。その後暴走族は麗子のドライビングテクニックに惚れ、弟子入りすることになった。(55巻)。

 麗子の怖さが前面にでたこの回。タイトルは「やっぱり麗子は怖かった」だった。

軍用ヘリで両津を追いかける

 デパートの幹部から麗子の作るケーキを「REIKO」ブランドとして契約金100万、50個50万円で販売する計画をマネージャーとして聞いた両津は、レシピをメモし、持ち前の器用さを活かして自分で作り、勝手にデパートで販売する。味はかなり落ちるものだったが、バレずにいた。

 その後ケーキ1500個を1500万で販売を持ちかけられた両津は、寮で材料をケチるなどしてコストを抑えたうえで大量生産し納品する。作ってもいない「REIKO」のケーキ販売を報じる新聞を見て、驚く麗子。その後、デパートの幹部が麗子のもとに「まずいというクレームがたくさん来ている。どうしてくれるんだ」と抗議に現れる。ここで麗子は両津が勝手に契約し、金を儲けていたことを知る。

 生命の危機を感じた両津は群馬県の山中に逃げ込むが、激怒した麗子は軍用ヘリに乗り、ミサイルを撃ちまくる。両津は「たかがケーキでここまで怒るとは思わなかったよ。わかった、ワシの負け」と敗北を認めた。

 あの両津があっさりと負けを認める恐ろしさ。やはり麗子はただものではない。(108巻)

破天荒な一面も魅力

 容姿端麗、スタイル抜群の麗子が持つ、両津をも恐れ慄く破天荒ぶり。そんな普通じゃない一面も、彼女の魅力の1つだろう。

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