VRゴルフ、レンタサイクル、寿司ロボット……実現した『こち亀』のビジネスアイデアたち

現実になった「こち亀」のビジネスアイデア

寿司ビジネス

 両津がバイトする超神田寿司に来た下町のインチキ発明オヤジ、電極スパーク。彼が開発したのが、自動で寿司のシャリを握る寿司ロボット。自動的に、寿司のシャリが出てくるシステムで、「シャリが自動で出てくるので、職人はネタを乗せるだけでいい」と話す。

 漫画では「職人が握らなければ意味がない」と一蹴されてしまったが、現在では機械がシャリを作り、人間がネタを乗せる店も少なくない。この技術は、完全に現実化された。

 また、江戸前寿司自動握り販売機も開発。一定数食べるとルーレットが回り、当たると軍艦巻きをサービスで食べることができる。「寿司の自動販売機」は残念ながらナマモノということもあり普及していないが、冷凍寿司の自動販売機は存在する。

 さらに、別の回では両津が「外国人に好まれる寿司を考えた」と、持ってくるシーンも。そのなかには現在回転寿司店でポピュラーな天ぷら、ハンバーグなどが含まれていた。両津の寿司に関するアイデアは、先見性が極めて高く、現実化されている商品が多かった(125巻)

こち亀の影響を受けている?

 取り上げたいずれの技術も、登場した当初は「アイデアは面白いけど、無理だろうな」と思った読者が多かったものと思われる。現実化に尽力した人たちがこち亀を読んでいたかどうかは不明だが影響を受けた可能性もゼロではないだろう。

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