『スケッチー』マキヒロチが語る、ガールズ・スケーターのカッコよさ 「とにかくみんな夢中で、必死にやる」

マキヒロチが語る、スケーターを描いた理由

好きな音楽・映画について

――どういう音楽が好きですか?

マキ:Lana Del ReyやHalseyとかほとんど女の子ボーカルのものしか聴かないんですけど、K-POPが大好きなので、TWICEとかITZYとかBLACK PINKとか、そういうのが大好きなんですけど、最近はSnail Mailを聴いたりとか。男性ボーカルはあんまり聴かないんですけど、一時期はJuice WRLDとか、ヒップホップとかも聴いてて、めちゃめちゃ幅広いです。

 ライブも好きで。フジロックは絶対に行ってます。日本のアーティストだとハイ・スタンダードの横山健さんが大好きですね。でも仕事中は洋楽が多いかな。やっぱり執筆中って、歌詞が入ってきちゃうと考えるのが邪魔になるので。

――K-POPからUSヒップホップ、そして横山健まで! 本当に幅広いですね。やはりいちばん好きなアーティストは……。

マキ:横山健さんですね。何年前のライブに行ったとか、そういう思い出がいちばん多いのは健さんだし、彼の音楽全体が好きです。ハイスタ自体は高校生とかだったので、ライブとかはそんなに頻繁に行けないし、自分のお金でバンバン行けるようになったのはソロになってからなのですが、地方にも遠征してます(笑)。

――大ファンですね(笑)。映画もお好きとのことですが、好きな監督はいますか?

マキ:ハーモニー・コリンがすごく好きだったんですけど、最近あんまり撮っていないですよね。作品だと『ギルバート・グレイプ』がすごく好きで。最初に観たのが中学生だったんですけど、映画が好きになり始めたときに衝撃を受けました。それまで観てた映画は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか『グレムリン』とか、「設定」の映画ばっかりだったんですよ。

 でも『ギルバート・グレイプ』は、しみじみと人生を描いた感じが衝撃的で、自分の漫画も影響がすごくあるなと思っています。突飛な物語がなくても、「人」そのものが面白いという。そういう作品を自分も描きたいなと思いましたね。あとは『フライド・グリーン・トマト』という映画を観て、女性の生き方を描いた映画は初めてだったので、それもすごく影響を受けました。女性も自分の人生を決めることはできるんだっていう。

ーー年間に何本くらい観ますか?

マキ:こういうご時世でなければ「劇場で年間70本以上観る」というのを課していたんですけど、今年は全然ですね。

ーー海外ドラマは観ますか?

マキ:めちゃくちゃ観ます! 『マインドハンター』とか犯罪系が好きなんですけど、いちばんと聞かれたら『セックス・アンド・ザ・シティ』ですね。ニューヨークに行ったとき、キャリー・ブラッドショーの家をみて、もううるうるきちゃって(笑)。

ーー(笑)。好きな作品を聞いているとマキさんの作品に、どういう影響を与え他のかが伝わってきます。最後に読者へメッセージをお願いたします。

マキ:この記事は、映画が好きな方も読んでくださいますよね? でしたら、『ロード・オブ・ドッグタウン』を観て諦めた方たちへ、いまからでも間に合うので、『スケッチー』を読んで、追体験して実際に始めてもいいし、昔の気持ちを思い出すでも、とにかく何かを感じて欲しいです。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「著者」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる